首相出席審議 自民、加計理事長招致は拒否

加計学園の問題をめぐり、安倍首相が出席する集中審議が24日に衆議院で、25日に参議院で行われることが正式に決まった。
与野党は、参考人として和泉首相補佐官らを呼ぶことでは合意したが、一方で、加計学園の加計孝太郎理事長については自民党が拒否した。
これについて自民党側は、「獣医学部新設に向けた行政手続きが問題になっているので、今回の答弁メンバーで十分解明できる」と主張しているが、民進党は批判している。
民進党・山井国対委員長「疑惑隠し以外の何ものでもないと思います。加計問題が問題になってからも、半年たっても加計孝太郎さんは全く一言も発言をされていない。やはりそのことは国民の多くも疑問に思っている」
また集中審議は、衆議院で5時間、参議院で4時間45分、行われることが正式に決まった。今回、焦点となった与野党の時間配分は、衆議院で与党3、野党7となっている。
民進党は、参議院で蓮舫代表が質問に立つ。最初から加計学園ありきで検討が進み「行政がゆがめられた」として、その経緯をただしていく考え。また、防衛省の日報問題についても追及する方針。
一方、安倍首相は、獣医学部の新設がなぜ必要だったかを訴えるとともに、加計学園のために自ら働きかけていないことを説明する考え。
どこまで国民が納得できる説明ができるのか。安倍政権の行方を左右することになる。