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集中審議で首相「学部新設依頼なかった」

2017年7月24日 12:26
集中審議で首相「学部新設依頼なかった」

 国会で24日、焦点となっている加計学園の問題などをめぐり予算委員会の集中審議が行われている。安倍首相は「国民から疑念の目が向けられることはもっともだ」と述べた上で、友人の加計理事長から獣医学部新設について依頼はなかったと述べた。

 安倍首相は、自民党議員の質問に対して説明が足りなかったことを率直に認め、神妙な面持ちで答弁した。

 自民党・小野寺五典議員「総理は獣医学部新設について加計理事長から相談や依頼を受けたことはありますか」

 安倍首相「私の友人が関わることでありますから国民の皆様から疑念の目が向けられることはもっともなことであります。(答弁に)足らざる点があったことは率直に認めなければならないと思います。獣医学部新設について(加計氏から)働きかけや依頼は全くなかったということをまず明確に申し上げたいと思います」

 また、民進党の大串議員が加計学園による獣医学部の新設の申請を知ったのはいつかとただしたのに対して、安倍首相は「今年1月20日の国家戦略特区諮問会議で知った」と説明した。これに対して、大串議員は「それ以前に諮問会議で議論しているのに総理だけが知らないのはあり得ない」と追及したが、安倍首相は「議論の中身が私に報告されることはない」と強調した。

 今回の集中審議には和泉首相補佐官が初めて出席しているが、和泉補佐官は前川前文部科学事務次官が「総理は自分の口からは言えないから私が代わって言う」として獣医学部新設に向けた対応を急ぐように求められたと主張していることを全面的に否定した。

 民進党・大串政調会長「言わなかったんですか、それとも言った記憶がないんですか、明確にお答えください」

 和泉補佐官「記録残ってないんで、私の記憶に従って答えるしかないわけでございますが、言わなかったと思います」

 前川氏と和泉補佐官の主張は真っ向から食い違っている。