党三役希望 岸田氏の意向尊重し政調会長に
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内閣改造・自民党役員人事を3日に控え、安倍首相は焦点の岸田文雄外相を自民党政調会長に起用する方針を固めた。
ポスト安倍を目指す岸田外相を安倍首相がどのように処遇するかは大きな焦点だったが、岸田氏の意向を聞いた形となった。
岸田氏は2012年の第2次安倍内閣発足以来、4年7か月にわたり外相をつとめてきたが、今回の改造では首相を目指して自らの幅を広げたい思惑などから党三役への起用を希望していた。一方、安倍首相は当初、政策の継続性などから留任も検討したが岸田氏の意向を尊重した形。
また塩谷元文科相が選挙対策委員長に内定している。さらに安倍首相に近い世耕経産相の留任が固まった。
一方、安倍首相は挙党態勢をアピールするため、前回の総裁選挙で出馬を目指すなど政権と距離を置いてきた野田聖子元総務会長の重要閣僚での抜てきを検討している。ただ、石破前地方創生担当相や小泉進次郎農林部会長は入閣しない見通し。
政権幹部は、「すごく良い体制ができる」と自信をのぞかせている。しかし自民党内からも安定感を重視するあまり目新しさに欠けるのではとの声が出ていて、政権浮揚につながるかは不透明。