東京都議会議員選挙の惨敗を受け、自民党の都連会長を辞任する下村元文部科学相の後任選びが難航している。都連は２４日の会議でまず、会長選考のあり方を検討する会議を設置することを決めた。

　辞任する下村自民党都連会長「より開かれた、より透明性をもった会長や役員を選ぶべきではないかというご指摘があった中で、都政改革・都連改革はそれをまずスタートとする」

　都連会長などの人事をめぐっては、これまで選考の過程が明確でなく「ブラックボックスだ」などと批判があったが、史上最低の議席数に終わった都議選での歴史的惨敗を受け、「会長はより透明性をもって選ぶべき」との声が強まっていた。

　これを受けて２４日に開かれた総括会議では、後任会長を決めるにあたって選考方法を明確に定める「会長選考あり方検討委員会」を設置して議論することから始めることを決めた。都連では来月中にも新しい会長の選考方法を決め、会長選挙などを行う方針。

　次の会長には石破派に所属し、小池都知事に近いとされる鴨下元環境相などが取りざたされてるが決定までには紆余曲折（うよきょくせつ）が予想される。