小池東京都知事が立ち上げた「希望の党」が２７日朝、結党の記者会見を行った。小池代表はしがらみのない政治の必要性を訴えた。

　小池代表は「しがらみのない政治で日本をリセットする」と強調した。圧勝した東京都議会選挙の再来を狙う戦略。

　希望の党・小池百合子代表「しがらみのない政治、そして大胆な改革を築いていく新しい政治、まさに日本をリセットするためにこの希望の党を立ち上げます。しがらみのない政治をつくり上げることによって、国民の皆さんに希望を届けていきたい。北朝鮮情勢がこういう中にあって政治空白がいいのか、いいはずがありません。（安倍首相は）解散・総選挙をうたっておられます。であるならばここは改革のチャンスであります」

　会見には、若狭衆議院議員や細野元環境相など国会議員１４人が参加した。発表された党の綱領では「寛容な改革保守政党を目指す」としている。また小池代表は「あくまでも都知事として、この戦いに臨んでいく」と述べ、来月の衆議院選挙に自らは立候補しない考えを示した。選挙後の首相指名選挙への対応については、「戦いが終わったときに考える」と述べるにとどまった。

　衆院選の候補者については、一次公認を来月２日にも発表する予定で最終的には１００人規模の擁立を目指す。

　これに先立ち小池代表は２６日夜、民進党の前原代表と極秘に会談していたことが明らかになった。両党の合流の可能性について協議したということだが、小池代表は党対党の合流には否定的な考えで実現性は未知数。