民進党の前原代表は３０日午後、党分裂による混乱の責任を取って代表の辞任を正式に表明する見通し。

　これまで前原代表は辞任の時期を明言していなかったが、来月１日から始まる特別国会を前に、混乱の収拾を急いだ形。

　２７日に開かれた両院議員総会では、出席した議員から前原代表の即刻辞任を求める声が相次いだ。しかし、前原代表は党の一定の方向性を決めた上で辞任するとの考えを示すにとどまり、辞任の時期は明言していなかった。

　前原代表「全国幹事長会議の話を受けた上で、（いつ辞任するかは）私自身が判断をするということであります」

　複数の民進党関係者によると、前原代表は３０日午後、地方組織の担当者を集めた会議で党分裂の経緯などを説明した後、代表の辞任を正式に表明する見通し。

　その後、民進党は夕方に両院議員総会を開き、新しい代表の選出方法を決める見込み。そして、早ければ３１日に新しい代表を選出する方向。

　新代表には、岡田元外相や羽田雄一郎幹事長代理らの名前が浮上しているが、民進党は分裂含みの展開も依然、予想され、混乱はまだ続きそうだ。