国会の質問時間 議席数で配分決めるべき?
国会での質問時間について自民党は、野党の質問時間を削り与党に多く配分することを検討している。これに対し、野党側は猛反発している。国会の質問時間は一体どうなるのか?
現在、衆議院の予算委員会などでの質問時間は、おおむね与党2:野党8の割合で配分されている。これに関して自民党は、議席数に応じて質問時間を割り当てることを検討。衆院選で与党が得た議席数は313議席なので、議席数に応じた時間配分になると、与党7:野党3となる。
過去には、2008年の自民党政権時代では、与党4:野党6。2009年の民主党政権時代には、与党2:野党8。これは当時、野党だった自民党の要求などにより、野党の持ち時間が更に増えたもので、それが現在まで続いてきた。
自民党と立憲民主党の国会対策委員長の会談で、立憲民主党はこれまで通り野党の質問時間を8割程度確保するように求めた。これに対して自民党は、党内から与党議員の質問時間を増やすよう求める声がある。
また、菅官房長官は、「議席数に応じた質問時間の配分を行うべきである。こういう趣旨は国民の側からすればもっともな意見」と強気な姿勢を崩さない。
与党は、森友・加計学園問題などに関する今年7月の閉会中審査でも、与党5:野党5にしない限り審査に応じないと主張。結局この時は与党3:野党7で折り合いがついたが、今回の質問時間に関して協議は難航すると予想される。
【the SOCIAL viewより】