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日本の安全保障 2018年最大の課題

2018年1月1日 12:52

日本の安全保障における2018年の最大の課題は、北朝鮮の核・ミサイル開発と中国の海洋進出への対応だ。

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北朝鮮に対して政府は今年、弾道ミサイルの迎撃能力を持つイージス艦を1隻増やし、夏にも5隻体制にする。またイージス艦の持つ弾道ミサイル迎撃システムを陸上に配備する「イージス・アショア」の2023年度までの配備を目指し、配備先となる秋田県や山口県の演習場の地質調査や、購入先となるアメリカ政府との交渉などを進める。

一方、中国の海洋進出に対して尖閣諸島を含む南西諸島の防衛力を強化する。最大の目玉は、自衛隊が初めて保有する水陸両用作戦部隊で、「水陸機動団」の編成で、3月末に発足する。

また自衛隊が初めて導入するステルス戦闘機・F35戦闘機が、青森県の三沢基地に配備される。政府はこのF35に搭載する長距離巡航ミサイルの導入を決め、2021年度の配備を目指す。ただ、長距離巡航ミサイルをめぐっては政府が否定してきた「敵基地攻撃能力の保有になる」などと野党が批判しており、今月始まる通常国会ではその是非について議論となりそうだ。