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野党は「モリ・カケ」追及 首相の防戦は?

2018年1月25日 17:59
野党は「モリ・カケ」追及 首相の防戦は?

安倍首相の所信表明演説に対する代表質問は2日目を迎えた。国会記者会館から青山和弘記者が伝える。

――野党側は25日も森友・加計学園問題を追及したが…

対する安倍首相だが、去年は感情的に答弁して国会が紛糾した。今年は淡々と同じ答弁を繰り返すことで問題の沈静化を図る戦略だ。

所属の会(民進党)岡田代表「(森友学園問題は)安倍総理や夫人との関係も取り沙汰された問題です。事実関係を明確にして説明責任を果たそうとするのが普通ではないですか。国民に対しあまりにも正直ではなく、かつ無責任です」

安倍首相「私自身、さきの衆議院選挙における各種の討論会や、これまでの国会においていただいた質問に丁寧に説明してきたところであり、今後ともしっかりと説明をしていかなければならないと考えています」

このあと、共産党の志位委員長も「幕引きは許されない」と追及したが、安倍首相は「今後ともしっかりと説明しなければならない」と抑揚なく答えた。

民進党が分裂したことで、かえって質問者が増えた形になり、野党側の波状攻撃となっているが、安倍首相は周辺に「そろそろ新しい局面に入ってもらいたい」と漏らしている。

――安倍首相としては、今年もこの問題で政権がダメージを受けるのは避けたいところか?

その通りで、与党側はそこで、週明け以降の予算委員会で野党側の質問時間を少しでも減らそうとしている。野党側は反発し、強引に質問時間の配分を決めないよう、予算委員長に直談判に行くという場面もあった。

現在、与野党間では質問時間を野党7、与党3という妥協案も浮上しているが、攻防が続いている。