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“日報”巡り 防衛相への報告遅れを問題視

2018年4月4日 17:44
“日報”巡り 防衛相への報告遅れを問題視

「存在しない」とされてきたイラクでの自衛隊の「日報」が見つかった問題で、野党側は日報の発見から小野寺防衛相への報告まで約2か月半かかったことに対して追及を強めている。

野党側が防衛相への報告が遅れたことを問題視する理由は「シビリアンコントロール」の大原則があるため。シビリアンコントロールというのは、武力組織である自衛隊は自衛官ではなく政治家が指揮監督するという規定。防衛相に自衛隊から報告がすぐに上がらないのは、このシビリアンコントロールが機能していないのではないかという。

希望の党・山井議員「国会で『ない』と言っていたものが見つかったらすぐに一報を大臣にあげる、そして国民に謝罪する。それが常識じゃないですか、このイラクで隊員の方がどういう活動されたかというのは本当に自衛隊員の命に関わる情報なんです。文民統制・シビリアンコントロールにとっても重要です」

防衛省担当者「事務方として必要な作業、これを行った上で(小野寺防衛相に)ご報告するということで、このような事態になった次第でございます」

防衛省の担当者は「探索漏れや文書に欠損がないかなど精査を重ねた結果、この時点になった」と釈明した。

安倍政権では「ない」と言っていた日報が発見されたり、決裁文書が改ざんされていたりと公文書を巡る問題が続いている。野党側は安倍政権の体質の問題だとして攻勢を強めている。

立憲民主党・辻元国対委員長「“パンドラの箱”を開いたように次から次に文書改ざんとか文書隠ぺいとか、まるで安倍政権の底が抜けて膿(うみ)や問題が飛び出している」

野党側は、来週予定される安倍首相が出席する委員会で安倍首相の姿勢を厳しく追及する方針。