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安倍首相と石破元幹事長が政策訴え 総裁選

2018年9月10日 12:00
安倍首相と石破元幹事長が政策訴え 総裁選

自民党の総裁選挙は北海道での地震を受けて、9日まで自粛されていたが、10日から論戦が本格化した。安倍首相と石破元幹事長の両候補が記者会見を行っている。

総裁選の大きな争点の一つは憲法改正。会見に先立って行われた演説会では安倍首相が9条改正が必要だと訴えたのに対し、石破氏は9条以外の改正を優先すべきだと反論した。

安倍首相「いよいよ憲法改正に取り組む時がきました」「憲法にしっかりと日本の平和と独立を守ること。自衛隊と書き込んで私たちの使命を果たしていこうではありませんか」

石破元幹事長「(憲法改正は)必要なもの、急ぐものからやらせていただきます」「合区の解消、そして緊急事態条項、これは喫緊のものだ」

また、もう一つの争点である政治姿勢をめぐっては、安倍首相が森友・加計学園の問題を念頭に「自分は至らない人間だが、さまざまな批判を真摯(しんし)に受け止める」と謙虚な姿勢をアピールした。これに対して石破氏は「真実を語る勇気をもつ」と自らの政治姿勢を強調した。

その後の記者会見で安倍首相は来年10月の消費税率の引き上げについて「予定通り引き上げたい」と表明した。選挙戦は国会議員票で安倍首相がすでに8割以上を固め優位に立っているが、今後の論戦を通じて石破氏が自民党員の票でどこまで巻き返せるかが焦点となる。