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2018年9月15日 19:43

自民党総裁選 支持拡大への「戦略と秘策」

自民党総裁選 支持拡大への「戦略と秘策」
(c)NNN

自民党の総裁選挙では14日、安倍首相と石破元幹事長の両候補が直接討論で火花を散らした。支持拡大に向けた動きも激しくなっている。両陣営の「戦略」、「秘策」、注目される小泉進次郎議員の動きを追った。

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14日、安倍首相と石破氏は討論会にのぞんだ。

石破氏「出てくる数字が実際と違っていたり、撤回をされたり、そういうことで本当にきちんとした情報を提供したということになるのだろうか」

安倍首相「国民の皆さまの不信を招いてしまった。これは私の責任でありますから、改めておわびを申し上げたいと思います」

政治姿勢や災害対応などについて、互いの意見を戦わせた。

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総裁選を来週にひかえ、両陣営も動きを加速させている。

安倍首相を支持する国会議員の事務所では、5日、自民党員に“安倍支持”を呼びかける「電話作戦」が行われていた。

議員が手にしていた自民党員のリストには、手書きの丸印がずらりと並ぶ。

安倍首相支持・菅原一秀衆議院議員「(Q.これ、○はどういう意味)(安倍さんを)応援しますと。(Q.△は?)まだ、迷っている」

議員自らも、地元の地方議員に電話をかけ、さらにスタッフに対しての指導にも熱が入る。

安倍首相支持・菅原一秀衆議院議員「投票用紙が配送されるから、8日頃(※取材時)に着くので、ぜひそこに、安倍晋三と書いてくださいと言わないと。いいね、みんな、それ。もう1回そこメモしといて!」

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一方の石破氏は、この日も地方行脚。

その石破氏には、地方の自民党員の心をつかむ、ある“秘策”があった。

「Q.石破さん、手に何かメモが書いてあるんですけど?」

左手の甲に、なにやら手書きの文字。よくみると、「モチ」と書いてある。実は、街頭演説の際に、その土地で人気の食べ物やお店の名前を出して盛り上げようと、“ご当地ネタ”を忍ばせていた。

自民党・石破元幹事長「(演説に)来る人は、『ちゃんと分かって来たんだな』って、わかるじゃないですか」

その日の石破氏の街頭演説では…

自民党・石破元幹事長「『かん袋のくるみ餅」が食べたいなと、『小島屋のけし餅』も食べたいなぁと」

手に視線を落としたあとに、地元の銘菓「モチ」の話がでた。手の甲に書いてあった「モチ」とは、このことだろうか?

さらに、手のひらにもメモ書きがびっしりあった。

自民党・石破元幹事長「『まるはのかつ丼』も食べることはできませんが」

得意のご当地ネタで地方の党員票の上積みを狙う。

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こうした中、14日に、ふたりは初めて直接意見を戦わせた。違いが浮き彫りになったのは、憲法9条の改正をめぐる立場だった。

石破元幹事長「9条の改正は、本質をきちんと改正しないままに(自衛隊について)書けばいいでしょうということでもないし、私は政治家として(9条2項改正の必要性を国民に説明する)その使命を放棄したいと、まったく思っておりません」

石破氏は、「憲法9条に自衛隊を明記する」という案について、「戦力をもたない」などと定めた9条2項を改正すべきで、国民にしっかり理解してもらう努力が必要だと主張した。

安倍首相「政治家というのはですね、学者でもありませんし、いわば評論家でもございません。まず与党でですね、与党で十分に、与党の中で賛成を得られる、そういう条文にしていくという責任が、私は自由民主党のリーダーとしてはあるのではないか」

石破氏の主張では、憲法改正に慎重な公明党の理解が得られないと反論した。

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小泉進次郎氏は、14日の討論を聞いて、どちらを支持するか判断するとしていた。

自民党・小泉進次郎議員「真意というのは、語れば語るほど伝わらなくなる部分もあるんですね。私は今回はそういうケースだと思っています。そういった時は語ってはいけないんだよね」

結局、態度を明らかにしなかった。