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ハンセン病家族訴訟 国が控訴見送り

2019年7月9日 10:14
ハンセン病家族訴訟 国が控訴見送り

ハンセン病の元患者の家族に対する差別などの被害をめぐり、国に賠償を命じた熊本地裁の判決について、安倍首相は9日、国が控訴しない考えを明らかにした。

安倍首相「異例のことではありますが、控訴をしないことと致しました。この方針にそって検討を進めるよう、関係大臣にさきほど指示いたしました」

今回の訴訟をめぐっては、熊本地裁が先月28日、「国の隔離政策は家族が偏見差別を受ける社会構造を形成した」などとして541人の原告に計約3億7000万円の賠償を国に命じる判決を言い渡していた。

安倍首相は控訴を見送った理由について、「筆舌に尽くしがたい経験をされたご家族のみなさまのご苦労をこれ以上長引かせる訳にはいかない」と説明した。