岸田首相 “統一教会”との関係“断絶”徹底指示「率直におわび」 野党批判の国葬も国会で説明へ
新型コロナウイルスの療養期間を終えた岸田首相が、対面での公務に復帰した8月31日、会見を行いました。いわゆる“統一教会”への対応をめぐり、岸田首相は「深刻に受け止めている」と述べ謝罪し、自民党の基本方針として、関係を断つ考えを示しました。
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岸田首相は新型コロナウイルスの療養が終わり、8月31日午前、対面の会見に臨みました。
岸田首相
「今、率直に申し上げて、政治に対する国民の皆様の信頼が揺らいでいると深刻に受け止めております」
岸田首相は、いわゆる“統一教会”をめぐる問題について謝罪しました。
岸田首相
「(自民党議員が)当該団体と密接な関係を持っていたのではないか、国民の皆様から引き続き懸念や疑念の声をいただいております。自民党総裁として、率直におわびを申し上げます」
そのうえで、自民党の基本方針として、教団との関係を断つ考えを示しました。
「それぞれ(の議員)に任せるのではなくして、党の基本方針として(関係を)断つということを明らかにし、そして、党として所属国会議員にそれを徹底させる」
首相から、チェック体制の強化や関係の断絶を徹底するよう指示された茂木幹事長は――
自民党 茂木幹事長
「仮に(基本方針を)守ることができない議員がいた場合には、同じ党では活動できない。このように考えております」
また、全自民党議員に実施しているアンケートの提出期限が明後日の9月2日に迫っていますが、茂木幹事長はその細かさに自信を見せました。
自民党 茂木幹事長
「私がこれまで見たアンケート調査、各党の聞き取り等々と比べると、最も詳細であるのは間違いないと、こう考えております」
教団との関係が深い議員については、名前を公表することも明らかにしました。
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一方、安倍元首相の国葬が9月27日に行われます。
野党は、約2億5000万円とされる国葬費に警備費等が含まれていないと批判。総額を早急に明らかにするよう求めたほか――
立憲民主党 安住国対委員長
「国民がここまで疑念を持っている点について、やはり、つまびらかにするのは首相の責任であるということで一致をいたしました」
岸田首相は、来週行われる予定の閉会中審査に出席し、説明する考えを示しました。
岸田首相
「今回の国葬儀の開催は、国民に弔意を強制するものではありませんが、さまざまなご意見とともに、説明が不十分とのご批判をいただいている。そのために、国会の場で閉会中審査の形で、私自身が出席し、テレビ入りで、国葬儀に関する私の決断について質疑にお答えするという機会を頂きたいと考えております」