代表質問“統一教会”巡り異例の展開に 野党が細田衆院議長に質問も…
国会では5日から岸田首相に対する各党の代表質問がはじまりました。いわゆる統一教会の問題を巡っては、立憲民主党の泉代表が本会議の進行役を務める細田衆議院議長を質す異例の展開となりました。
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首相の所信表明演説に対し、各党が質す代表質問は5日、異例の展開になりました。
細田議長
「これより国務大臣の演説に対する質疑に入ります。泉健太君」
立憲民主党 泉代表
「“統一教会”問題について問います。自民党内では特に安倍派・細田派といわれる清和会が深く関係を築いてきた」
岸田首相だけではなく、細田衆院議長もターゲットになりました。
立憲民主党 泉代表
「細田議長、あなた自身その中心人物として、『4つの会合への出席』、『関連団体の名誉会長就任』、『選挙の支持を得ていた』。これを認めましたね。今、うなずいていただきましたね」
9月29日、細田議長は教団との関係を文書で公表しました。
立憲民主党 泉代表
「あなたが示した一枚紙では全く説明不足であり、もっと真相を語るべきです。議長、答弁していただけませんか。答弁できぬようでしたら、しぐさで答えていただきたい」
細田議長はうつむいて、微動だにしません。
立憲民主党 泉代表
「パーティー券の購入はありませんか? (教団の)関連イベントの挨拶で『安倍総理にさっそく報告したい』。議長はこのように発言していました。その後の報告は、なされましたか?」
質問に答えない細田議長に、「答えろ!!」とヤジも飛び交う中、ある質問で、細田議長の表情にわずかな動きがありました。
立憲民主党 泉代表
「議院運営委員会の場で質疑に応じていただくよう要求をしています。議長、それには応じていただけますでしょうか。多少、今、態度を示していただいたようにも見えます」
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また、岸田首相に質したのは、指摘されてから弁明する、いわゆる“後出し”が続く山際経済再生担当相です。
立憲民主党 泉代表
「総理、山際大臣の辞任を求める声が高まっています。更迭しないのですか?」
更迭を求めた野党に対し…
岸田首相
「(山際経済再生相は)政治家として、自らの責任において丁寧に説明を尽くす必要があると考えています」
岸田首相は、“統一教会”については月並みな答弁に終始しました。
大量のヤジが飛び交いますが、ヤジを遮ったのは細田議長でした。
細田議長
「上川陽子君」
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また、野党が疑問視したのは4日に決まった政府の人事です。岸田首相の長男・岸田翔太郎氏(31)を総理秘書官に抜てきしたことについて…
立憲民主党 西村代表代行
「公私混同との批判も招きかねず、余計なお世話ですが、支持率低下のさなかの人事として理解できません。起用の理由をお伺いします」
岸田首相
「政権発足から1年という節目をとらえ、適材適所の観点から総合的に判断したものであります」
代表質問は、6日も続きます。