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山際経済再生担当相“統一教会”総裁と会ったこと認める「記録ないが…私の記憶とも合致する」 野党は厳しい声「後出し大臣」

2022年10月4日 2:25
山際経済再生担当相“統一教会”総裁と会ったこと認める「記録ないが…私の記憶とも合致する」 野党は厳しい声「後出し大臣」

岸田首相は4日で政権発足1年を迎えます。3日、臨時国会で所信表明演説を行い、「日本経済を再生させる」などの意気込みを述べました。また山際経済再生相はこの日、「記録にはない」としながらも「世界平和統一家庭連合」いわゆる“統一教会”の韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁と会ったことがあることを初めて認めました。

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3日夜、東京・新橋にある居酒屋を訪ねると、入り口には「値上げのお知らせ 諸物価の上昇により十月一日より値上げ致します」との張り紙がありました。この居酒屋は物価高の影響で、10月からビールを600円から700円に値上げしました。

「きびなごの天ぷら」を700円から800円に、「鳥つくねのシルクスープ」を600円から700円にするなど、商品の8割で創業以来、初めての値上げに踏み切りました。

――値上げしないとやっていけない状況?

今月から値上げ 居酒屋店主
「コロナ前くらいのお客さんの入りには復活していない。『(物価高の影響で)上げさせてもらって、すいません』で商売させていただくより他に方法ないと思います」

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臨時国会がスタートした3日、岸田首相が所信表明演説を行いました。

岸田首相
「足元の物価高への対応に全力をもってあたり、日本経済を必ず再生させます。『新しい資本主義』の旗印の下で、『物価高・円安への対応』『構造的な賃上げ』『成長のための投資と改革』の3つを重点分野として取り組んでいきます」

そして、議場が一番ざわついたのが、「世界平和統一家庭連合」いわゆる“統一教会”との関係について演説した場面でした。

岸田首相
「旧統一教会との関係については、国民の皆様の声を正面から受け止め、説明責任を果たしながら、信頼回復のために各般の取り組みを進めてまいります」

演説中には、「隠しちゃダメだよ!」「(細田)議長の説明責任は!」などとのヤジが飛び交いました。

細田衆議院議長は教団との関係について、文書で追加説明する意向を示しています。この日も記者から問いかけがありました。

――カメラの前で説明しないんですか?

細田衆院議長
「なるべく早く(文書を)出しますよ」

――記者会見する予定は?

細田衆院議長
「なるべく早く(文書を)出します」

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また、教団との関係の情報を小出しにする山際経済再生相は3日、出席したことは認めていた2018年の教団のイベントで、韓鶴子総裁と会っていたことを初めて認めました。

山際経済再生相
「私自身は、代表の方にどこかでお会いした記憶があったんです」
「私自身の事務所に記録が残っていないものですから、マスコミの方からご指摘をいただいて、確認をして、写真も見て、『あ、この時だったんだ』と。私の記憶とも合致するんですが、んー、宴会場のような会場だったと思います。一言二言、『こんにちは』ぐらいのことは言ったかもしれません」

これまで公表しなかった理由については、「どこだったかわからない状況でお話しするのは不正確なので」としています。

――今、大臣のご記憶で思い当たることは他にはない?

山際経済再生相
「今の段階で、今、出てきているもの以上に、何か自分で記憶があるかというと、ないんです。新しいものが出てくれば速やかに対応はしたいと思っています」

立憲民主党の泉代表は、山際経済再生相について「『後出し大臣』。散々、周りから証拠出してきて初めて真実を明らかにする。お辞めいただくのがふさわしいのではないかと思います」と述べました。

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一方、岸田首相は4日で政権発足1年を迎えます。NNN・読売新聞による最新の世論調査で、岸田内閣の支持率は、支持がこれまでで最も低い「45%」で、一方、不支持は最も高い「46%」と初めて不支持が支持を上回っています。(10月1~2日、全国有権者に電話調査 固定電話411人(回答率59%)、携帯電話678人(回答率41%)、合計1089人が回答)

「物価高への対応」「安倍元首相の国葬」「教団をめぐる問題」――いずれも岸田首相の対応への評価が低く、正念場を迎えています。

(10月3日放送『news zero』より)

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