立憲・小熊幹事長代理、国会許可得ずウクライナ訪問
立憲民主党の小熊慎司幹事長代理が、大型連休中に国会の許可を得ず、ウクライナを訪れていたことがわかりました。
小熊議員は先月30日から「ウクライナ避難民支援の状況調査のため」として、ポーランドやスロバキアなどを訪れた後にウクライナ西部のリビウに入ったことなどを自らSNSに投稿していました。
しかし、小熊議員が国会の渡航許可を得ていたのはポーランドやスロバキアなどで、ウクライナ訪問については事前に届け出ていませんでした。
これを受け、自民党の高木国対委員長は「国会での許可に反する」として立憲民主党に抗議しました。
一方、外務省は現在、ウクライナ全土の危険情報を最高レベルの「退避勧告」にしています。
これに関連して、松野官房長官は会見で「事前に説明は一切なく、外務省は承知していなかった。同議員の渡航については、政府として取りやめるべきであったと考えており、遺憾である」と述べました。
立憲民主党は、小熊議員から聞き取りを行い「国会での議決に反する」として筆頭幹事長代理の役職を1か月停止する処分を決定しました。
小熊議員は、聞き取りに対し、「ポーランドに行ったらウクライナに帰国する方が多数で、拠点がリビウにあると知り、リビウを見なければと義憤に駆られて赴いた。軽率だった」と述べているということです。