IR汚職の中…「カジノ管理委員会」発足
カジノを含むIR(=統合型リゾート)施設をめぐる贈収賄事件の捜査が進む中、政府は7日、予定通りカジノ事業者を監督する「カジノ管理委員会」を発足させた。
この委員会は、事業者に免許を与えるなどの規制・監督をする組織で、ギャンブル依存症対策の推進なども担う。委員長には、福岡高検の検事長などをつとめた北村道夫氏が任命された。
この発足をめぐっては、衆議院議員の秋元司容疑者がIR整備をめぐる収賄の疑いで逮捕されたことを受けて、与党内からも延期すべきとの声が出ていた。
菅官房長官「できるだけ早期にIRの整備による効果が実現できるよう、しっかり準備を進めていきたい」
菅官房長官は、捜査対象の中国企業にIRの実績がないことを理由に、今回の事件は「IR以前の問題」と指摘し、整備は予定通り進める考えを示した。
立憲民主党・大串幹事長代理「(安倍政権は)予定通りに進めるとこういった発言をしていまして、言語道断というふうに言わざるを得ない」
一方、野党側は初めての追及本部を開き、政府側からヒアリングを行った。「日本にカジノは必要ない」との意見が出るなど、IR整備を阻止したい考えで次の国会でも追及を強める方針。