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国会代表質問“桜”“公選法違反”など追及

2020年1月22日 17:54
国会代表質問“桜”“公選法違反”など追及

国会では、安倍首相の施政方針演説に対する代表質問が行われ、野党側は「桜を見る会」の問題などで安倍首相を追及した。

立憲民主党・枝野代表「『桜を見る会』は、後援会の不特定多数に呼びかけて参加者を募ることのできる性格のものなのですか。公職選挙法違反の買収と実質的に何が違うのですか。潔く、総理の職を自ら辞すことを強く求めます」

安倍首相「私の事務所においては、幅広く参加希望者を募り、推薦を行ってきたところであります。(他方)最終的に内閣官房及び内閣府において、取りまとめを行っているところであり、公職選挙法に抵触するのではないかとのご指摘はあたりません」

また、枝野代表が招待者名簿をめぐり電子データの廃棄記録、いわゆる「ログ」の開示を求めたのに対し、安倍首相は、サーバーへの「不正侵入などを助長する恐れがある」として、開示しない考えを示した。2017年までの5年分の招待者名簿が公文書管理法に違反して管理簿に記載されていなかった問題については、「官房長官等から指示や示唆を行ったことはない」と答弁した。

また、公職選挙法違反の疑いが指摘されている前大臣らの説明責任については、「今後とも可能な限り説明を尽くしていかれるものと考えている」と述べた。

一方、国民民主党の玉木代表は、カジノを含むIR(=統合型リゾート施設)への参入をめぐる汚職事件を受けて、「疑惑にまみれたIR事業の推進を凍結すべき」などと追及した。これに対し、安倍首相は「副大臣を務めた現職の国会議員が逮捕・起訴されたことは誠に遺憾だ」と述べた上で、「IRは観光先進国の実現を後押しするものだ」として、整備を進める考えを示した。

また、玉木代表は憲法改正をめぐり、自民党がまとめた自衛隊の明記を含む4項目の条文イメージについて、「問題がありすぎる。憲法審査会での円満な議論のためにいったん取り下げてはどうか」とただした。これに対し、安倍首相は「問題があるというなら、国民民主党の案や考え方を提示してほしい」と述べた。