感染症対策へ「簡易検査キット」開発に着手
安倍首相は国会で、新型コロナウイルスによる感染症対策として簡易検査キットの開発に着手したことを明らかにした。簡易検査キットの開発は自民党の提言にも盛り込まれる見通し。
質問に立った自民党の岸田政調会長は「全ての水際対策の基本だ」と指摘して、検査キットの開発に全力を挙げるよう求めた。
岸田政調会長「(いま)合わせて85か所しか我が国、国内全国でこの検査ができない。簡易検査キットの開発、これは全ての水際対策、全ての国内対策の基本ではないか」
安倍首相「現在、国立感染症研究所や地方衛生研究所で行っている検査について民間の検査機関においても、できる体制の構築に向けて取り組んでいます。簡易検査キットの開発についても既に着手をしたところであります」
また、岸田氏は感染症対策のため、「平時から体制を強化するべき」と主張して、現在、対策にあたっている2つの部局を統合し、新たなポストを創設することなどを求めた。
これに対し、安倍首相は「組織を強化することは重要な視点だ」と述べ、今後、感染症の危機管理を強化していく考えを示した。