自公過半数割れ“責任は誰が?” “野党との協力”どう模索?
衆議院選挙での敗北を受け、石破首相が先ほど記者会見し、「極めて厳しい審判をもらった」とした上で、辞任せず続投する考えを強調しました。今後の石破政権の政権運営は、どうなるのでしょうか。中継です。
まずは今回の選挙で、自民・公明の与党が過半数を取れなかった責任を誰が取るのかが問われていました。
石破首相や森山幹事長は続投の意向を示している一方で、小泉選対委委員長が「選挙の責任を負う」として辞任しました。
自民党・小泉選対委委員長「目標を掲げて戦って、その結果が出なかったら、やはり執行部で選挙の責任を負うべき。選挙対策委員長が責任を取るというのは、私は国民の皆さんから見ても当たり前のことだと思います。そういったことを受けて、いま辞表を提出したことであります」
一方で、党内では「小泉さんだけでは済まない」という声が上がっています。特に、選挙戦終盤に起きた、非公認候補側にも2000万円を配布していた問題など受けて、森山幹事長の責任も問われています。
ただ、石破首相は周辺に「なるべく布陣は変えたくない」と話していて、森山幹事長は続投させる考えです。
――石破政権は今後、国会運営を進めていく中で野党の協力が必要となりますが、その上で、まず何がハードルになるのでしょうか。
来月には国会で首相指名選挙が行われる予定です。まずは、そこで石破首相が再び首相に選出される必要があります。
石破首相は与党が過半数割れしているため、野党側との話し合いが不可欠で今後、協力を模索するとみられます。
ある自民党幹部は「協力する相手は国民民主党だ。政策面での協力、あるいは閣外協力をお願いするのが基本だ」と言及しています。
石破首相も「政策次第では国民民主と考え方が近いものがある」と周辺に話しています。
――一方で、今回大幅に議席を増やした立憲民主党の野田代表も首相指名選挙での首相選出を目指しています。野党は、どうするのでしょうか。
立憲民主党は28日、執行役員会を開き、野党各党に協議を呼びかけることを決めました。
立憲民主党・小川幹事長「政権交代が最大の政治改革であるということを唱え続けてきた立場から、野党各党に対して、さまざまな連携や、ご協力のお願いを丁寧に呼びかけると」
しかし、野党各党がまとまって首相指名選挙で野田氏に投票するメドは立っておらず、野党連携も一筋縄ではいかないというのが現状です。
選挙が終わっても、与野党の厳しい水面下での交渉が行われることになります。