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【東京24区】“非公認”大物候補vs“裏金議員”を徹底批判の野党候補 それぞれの戦略は?

2024年10月24日 21:08
【東京24区】“非公認”大物候補vs“裏金議員”を徹底批判の野党候補 それぞれの戦略は?

衆議院議員選挙の投開票日まで、あと3日。いわゆる“裏金事件”によって自民党を非公認になった大物に対して、議席奪取を狙う野党候補たち。それぞれの戦略を追いました。

無所属 萩生田光一氏(東京・八王子市)
「何もないところからの再出発」

「何もない」と訴えたのは経済産業相などを歴任した、安倍派5人衆のひとり、萩生田光一氏。

政治資金収支報告書への不記載額が2728万円あったため、自民党から役職停止1年の処分に。さらに今回の選挙では党に公認もされず、無所属での立候補となりました。

そんな萩生田氏の応援には、自民党の大物議員が続々登場。この日、周囲に多くの警察官が配置される中、演説会場にやってきたのは、高市前経済安保相。

高市前経済安保相
「経済を誰よりも知っている、そして国際社会に出て行っても押し出しが強い。実行力がある。こんな素晴らしい政治家を八王子の街から押し上げていただかなくて、どうしますか」

背水の陣の今回、力を入れているのが、SNS戦略です。

萩生田氏のXより
「(お店でうどんを食べて)燃料チャージしましたので、粘り強いうどんと一緒にがんばります」

大臣時代でも店に通うなど、無類の麺好きで知られる萩生田氏。親しみやすさをアピールする狙いです。

争点となっている「政治とカネ」については…

無所属 萩生田光一氏
「不記載があったことは事実ですけど、言われているような、事務所で裏金づくりだとか、あるいは私的流用だとか、あるいは脱税だとか、そのような事実は一切ございません」

“潔白”をアピールしました。

しかし、この問題を厳しく追及するのが…

立憲民主党 有田芳生氏(東京・八王子市)
「八王子を代表してきた萩生田光一さん。パーティーを開いて何千万円も収入があって、その中から2728万円、机の中に隠してた」

立憲民主党の有田芳生氏です。演説会場には、「裏金議員いらない」と書かれたプラカードを持って応援する人もいました。

さらに今回、意外な応援団が…

「日本をよくするためには、八王子の萩生田君を落とさなきゃダメ」と話すのは、かつて、この東京24区で自民党から立候補していた小林多門元衆院議員です。体調を崩し、萩生田氏に地盤を譲ったといいますが…

小林多門 元衆院議員(東京・八王子市)
「2728万円。こういうことを議員会館の引き出しに入れたと。とんでもないやつに、バトンタッチしちゃったなと」

今回は野党の応援にまわっていました。有田氏は…

立憲民主党 有田芳生氏
「不記載であるとか、ミスでしたみたいな言い訳すること自体がおかしな話。不記載は裏金。裏金が問題になっている議員を選ぶのか、有田芳生を選ぶのか、ふたつにひとつ」

同じく、政治とカネの問題を追及するのが、日本維新の会の佐藤由美氏です。

日本維新の会 佐藤由美氏(東京・八王子市)
「内輪の利権を分配することに終始してきた。そんな政治、自民党の体質。それが裏金、それが象徴じゃないでしょうか」

日本維新の会 馬場代表(東京・八王子市)
「必ず政治とお金の問題をクリーンにする。この先頭に維新の会、佐藤由美さんを立たせていただきたいと」

馬場代表も応援に駆けつける中、八王子から裏金政治を一掃すると訴えました。

日本維新の会 佐藤由美氏
「自民党の内輪の利権を分配するような政治が変わらなければ、日本の苦しい厳しい状況、社会を変えることができない。当たり前の国政に戻していくことが責務」

一方、別の争点を打ち出しているのが、国民民主党の浦川祐輔氏です。

国民民主党 浦川祐輔氏(東京・八王子市)
「解決方法を提案する国民民主党、対決より解決の国民民主党」

“政治とカネ”だけではなく、あくまで政策で戦うべきだと訴えます。

国民民主党 浦川祐輔氏
「裏金と“統一教会”問題は大事にしている。他候補も最大の争点とおっしゃっているが、手取りを上げる。みなさまの使えるお金を増やしていく。自分の懐がどれだけ豊かになるか、自分の生活が豊かになるかの方が大事だったりする方が多い」

参政党の與倉さゆり氏は…

参政党 與倉さゆり氏
「裏金問題というよりは、私たちは喫緊の状況に取り組みたい。増税とかで生活が苦しい。身にしみて分かるので、減税を強く訴えています」

このほか、無所属で畑尻文夫候補も立候補しています。