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“戦後最短”衆院解散…野党は“裏金隠し”と批判 非公認の議員からは困惑の声

2024年10月9日 20:23
“戦後最短”衆院解散…野党は“裏金隠し”と批判 非公認の議員からは困惑の声

石破氏が首相に就任してから8日。戦後最短となる短さで9日に衆議院が解散されました。野党は“裏金隠し解散”と厳しく批判。さらに9日に自民党から非公認とされた議員からは困惑の声が聞かれました。

9日午後1時前…

記者
「石破首相が各党党首との対決会場に入りました」

解散当日に行われた与野党トップ同士の真剣勝負。トップバッターの立憲民主党の野田代表は、冒頭から「政治とカネ」で切り込みました。

立憲民主党 野田佳彦代表
「今日も大きな動きがございました。裏金議員と言っていいんでしょうか、いわゆる、裏金議員。政治資金規正法上の不記載の議員のみなさんも公認するかしないかの対応です」

自民党は9日朝、いわゆる裏金議員の公認問題をめぐり、これまで非公認で調整していた旧安倍派幹部の萩生田光一氏ら6人に加え、新たに6人を追加。合計12人を非公認とすることを発表しましたが…

立憲民主党 野田佳彦代表
「公認される人は30人超えるんじゃないですか。大半が公認じゃないんですか」

石破首相
「裏金ってのは、私は決めつけだと思っております。正しく記載しなかったということについては、極めてよからぬことだと思っております。おわびを申し上げます」

立憲民主党 野田佳彦代表
「再調査もしないで、うやむやにして早く解散すると、これね、裏金隠し解散じゃありませんか」

「裏金隠し解散」だと厳しく批判しました。

野党からの追及は続き…

日本維新の会 馬場伸幸代表
「私はこの解散、命名するとすれば猫の目解散。くるくるくるくるとリーダーの総理総裁の言うことが変わる」

石破首相
「私は総裁選挙の最中も信を問うべきだということは申し上げてまいりました。信を問わねばならないということと、主権者たる国民の皆さま方にご判断をいただく」

共産党 田村智子委員長
「最低賃金の大幅な引き上げのためには中小企業への直接の支援、ここがカギだ、必要だ、不可欠だと思いますがいかがでしょう」

石破首相
「どうすれば物価上昇を上回る賃金上昇が実現するかにおいては、これから先も御党と議論させていただきたいと思っております」

国民民主党 玉木雄一郎代表
「この選挙に関して、1円も政策活動費は使わないとここで明言してください」

石破首相
「現在許されております政策活動費を使うということは、可能性としては否定はいたしません」

党首討論が終わり迎えた午後4時ごろ…

記者
「厳重な警備のもと解散の詔書が運ばれます」

天皇陛下が署名された解散詔書の写しが包まれた紫色のふくさが運ばれてきました。そして…

「日本国憲法第7条により、衆議院を解散する」

石破首相は戦後最短となる首相就任から8日で、衆議院解散に踏み切りました。

野党からは…

れいわ新選組 山本太郎代表
「一言で言ったら狂っています。解散なんてしちゃいけない。答えは簡単で、能登半島地震、発災してからまだ立ち上がれてないです、ちゃんと」

社会民主党 福島瑞穂党首
「国会をやっていると支持率が落ちるというわけで、とんずら解散なわけです」

参政党 神谷宗幣代表
「大義ないご都合解散だなと。また政策活動費を使うと選挙におっしゃっていたので、国民は怒るだろうなと思っています」

事実上スタートとなった選挙戦。石破首相は選挙に向け早速挨拶回り。候補者たちには公認証書を手渡しました。

一方、9日朝に自民党から非公認と発表された人からは、困惑の声も聞かれました。

非公認 細田健一氏
「いい加減にしろという気持ちもありますけど、どういう理由でこういう結果になったのか、全く党から何の連絡も受けてない。線引き含めてコメントしようがない」

裏金事件を受け離党した世耕参院議員は…

衆院選にくらがえ出馬 世耕弘成参院議員
「戦車に竹やりで向かって行くような、そんな選挙。ひとりでしっかりとがんばっていきたい」

また、40年以上の議員生活に別れを告げたこの人は…

二階元幹事長
「大変、恵まれた環境の中で多くのみなさんにお世話になった。この一言に尽きる」

──やり残したこと、引き継ぎたいことは?

二階元幹事長
「辞めていく者がとやかく言うよりも、それぞれの人にがんばっていただく。十分期待をしております」

石破首相の早期解散の決断は吉と出るのか凶と出るのか。解散から投開票日までは18日しかない「超短期決戦」が始まります。

最終更新日:2024年10月9日 20:23