石破首相、ASEAN各国と連携強化へ…外交の「土台」づくり
東南アジア歴訪中の石破首相は、マレーシアでアンワル首相と会談し、ASEAN=東南アジア諸国連合との連携強化を確認しました。鈴木しおり記者の報告です。
最初の訪問国マレーシアは、ことしのASEAN=東南アジア諸国連合の議長国です。
石破首相はアンワル首相との会談で、安全保障面で対話や共同訓練、防衛装備品の支援を続け、更なる協力を推進していく方針で一致しました。
そして、続いてASEAN最大の人口と経済を誇るインドネシアを訪れました。
プラボウォ大統領との会談でも、安全保障や経済の分野での協力を確認する見通しです。
石破首相が東南アジアを重視するのは、国際情勢が見通せない中で、地理的にも近く、友好関係を築いてきたASEAN各国との連携を外交の「土台」としたいからです。
進出を強める中国だけでなく、同盟国アメリカの大統領に自国第一主義のトランプ氏が就任することが大きな不安要素となっています。
石破首相
「複雑さと不透明さを増す新たな年の始まりですが、我が日本外交にとって、ASEAN、東南アジア地域との連携を強化することは最優先の課題の一つです」
石破首相としては、ASEANとの連携強化を背景に、トランプ次期大統領と関係を築き、中国とも渡り合いたい考えです。
ただ、いずれも簡単ではなく、厳しい局面に向き合うことが強いられそうです。