ホンダ社長が会見 日産との経営統合の撤回を正式決定
ホンダと日産自動車は13日、昨年末から検討してきた経営統合の撤回を正式に決定しました。統合を主導してきたとされるホンダの三部社長が急きょ、会見を行っています。
ホンダ・三部社長「このたび基本合意書を解約し、経営統合に関する協議検討を終了することに両社合意し、本日、両社取締役会での決議をもって正式に決定致しました」
先ほどから始まった会見で、ホンダの三部社長は、日産との「経営統合」が破談に至った理由について、「統合によるポテンシャルは非常に大きいが、同時にその実現には痛みを伴う判断をスピーディーにかつ果断に実施する必要があると認識した」と説明しました。
これとは別に進めているEV=電気自動車の開発などに向けた協業については、今後も協議を進める考えです。
ホンダはこれに先立ち、去年4月から12月の決算を発表。最終利益は前の年の同じ期間に比べ7.4%の減少となり、自動車の販売台数は、中国での業績が落ち込み、29万7000台の減少となりました。
EVなどの開発競争をめぐっては、中国から新たなメーカーも頭角を現していて、業績の悪化が深刻な日産だけでなく、ホンダでも経営改革が急務であることが露呈した形です。
日本を代表する自動車メーカーのトップそれぞれが、世界に勝つための具体的な戦略を発信できるかが問われることになります。