×

国会「密」?コロナ対策議論の部屋に対策を

2021年1月26日 20:03
国会「密」?コロナ対策議論の部屋に対策を

連日、新型コロナウイルス対策の議論が続いた国会の衆議院予算委員会。この部屋「衆議院第一委員室」が今、「密」ではないか?と批判が出ている。

日本維新の会が26日、「『密対策』をお願いしている国会自体が『密』になっていないか」と問題を提起。この部屋で質問に立った立憲民主党の辻元清美氏も「ちょっと気になっている。少し考えなくてはいけない」と対策の必要性を認めている。

特に指摘されているのが「閣僚同士の席が近すぎてディスタンスが確保できていない」こと。衆議院予算委員会の事務局によれば、もともと5分に一度、部屋の空気を全て入れ替えるなど換気を行っていることに加え、感染拡大を受け発言者の前にアクリル板を設置したり部屋の椅子を減らし議員同士の間隔をあけたり、対策を強化しているという。

しかし、政府が「会食の自粛」を呼びかける中、菅首相が8人で「ステーキ会食」を行ったり、「テレワークによる7割出勤削減」を呼びかける一方、政府内でリモートワークが進んでいなかったりと、国民から永田町に向けられる視線は厳しいといえる。

ある野党議員からは「永田町のコロナ対策の危機感のなさが国全体でのコロナ対策の『緩み』につながっている」との声も。

コロナ対策を議論する「国会」自身のさらなる「密対策」が求められる。