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川淵氏“後継指名” 政府内で反発の声

2021年2月12日 11:51
川淵氏“後継指名” 政府内で反発の声

東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会は、12日午後3時から臨時の会合を開き、森会長が女性蔑視発言について自ら謝罪し、正式に辞任を表明する予定です。また、新しい会長の選考について話し合いが行われます。

政府内からは、森会長が川淵氏を後継指名したことについて反発する声があがっていて、人事を白紙に戻し再調整すべきとの意見が出ています。

組織委員会が会長人事を白紙に戻そうとした背景には、政府内から森会長の後継指名に「密室だ」「透明性がない」など強い反発の声があがったことがあります。

政権幹部は12日朝、「責任をとって辞める人が後継指名をするのはあり得ない。最悪だ」と強い不快感を示したほか、五輪担当大臣経験者も「後継の会長を密室で決めて、世代交代も女性登用にもなっていないのは厳しい。川淵会長ではもたない」と話しています。

組織委員会幹部は、「人事は白紙だ。選考委員会などを設置して検討していきたい」と話しています。

複数の政府関係者によりますと、橋本聖子担当大臣が大臣を辞任して後任の会長につく案があがっています。

菅総理はこの間、森会長の進退について「権限はない」として距離を置いてきました。しかし、川淵氏が森会長の話として政権が森会長に対し「もっと若い人か女性はいないのか」と伝えたことを明らかにするなど、後任人事について菅政権の関与が表面化しています。

立憲民主党の幹部は「遅きに失した。菅総理がまったくリーダーシップをとれなかった」と述べるなど、野党側は批判を強めていて、今後の政権運営にも影響を与えることになります。

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