菅首相“日米同盟強化”防衛大卒業式で訓示
菅首相は防衛大学校の卒業式で訓示し、来月予定されている訪米を通じて、日米同盟のさらなる強化に取り組む決意を強調しました。
菅首相「複雑化する安全保障環境下では、もはやどの国も一国のみで自国の平和と安全を守ることはできません。私自身、来月予定している訪米も通じ、バイデン大統領との個人的信頼関係を深めつつ、日米同盟のさらなる強化にしっかりと取り組む決意です」
菅首相はまた、この30年でPKO(=国連平和維持活動)など自衛隊に新たな任務が付与されてきたことに触れ、「将来の変化に的確に対応してほしい」「平和と安定は諸官の双肩にかかっている」と激励しました。
防衛大学校の卒業式には例年、卒業生やその家族、来賓など約2000人が参列しますが、新型コロナ対策のため、去年に続き家族や来賓らの参列を取りやめ、約700人で行われました。卒業証書も全員ではなく、代表者だけに授与されました。
今年の卒業生は海外からの留学生を除いて465人ですが、このうち民間企業への就職などを理由に、自衛官になるのを辞退した人は28人にのぼります。