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コロナ禍の卒業生に…甘くおいしい卒業証書

2021年3月19日 19:15
コロナ禍の卒業生に…甘くおいしい卒業証書

例年通りとはいかない、今年の卒業式。そんな中でも、いい思い出を作ってあげたいという動きが高まっています。コロナ禍だからこそ生まれた、心温まるサービスとは?

桜の便りとともに訪れる別れの季節。19日、緊急事態宣言の中、横浜市内の小学校で行われたのは卒業式です。

聞こえてきたのは、小さな声での合唱。さらに児童1人につき、会場に入れる保護者は1人にするなどの感染対策をして行われました。

卒業生「この学校に6年間通い続けてて、さみしい思いもあって」「私を6年間支えてくれた仲間たちを、大切にしていきたい」

コロナ禍で迎えた卒業シーズン。「思い通りの卒業式ができない」という声をうけ、洋菓子店では卒業式に“欠かせないもの”を使ったケーキを作りました。

いちごのケーキの上にのっているのは、ホワイトチョコで作られた卒業証書。店で考えた、子どもの成長を祝うメッセージが刻まれています。

大学生の子がいる親「卒業証書が、ケーキの上にのるっていうのは初めてだったので、ぜひ息子に、記念に買ってあげたいと思って」

卒業証書がのったケーキを作ったわけとは――

モンシェリー・岩崎卓也専務「卒業式が簡略化されたり、短縮されたり、校歌がおもいきり歌えないとか、保護者が1人しか参加できないとか、そういった背景があるので、家で家族そろってお祝いしてもらいたいと思いました」

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都内のラーメン店では、あっさり塩味にバターを盛り付け、コーンがたっぷりのったラーメンを、今年、小中学校を卒業した子ども限定で無料提供します。

売り上げが例年に比べ3割ほど落ち込みましたが、それでもラーメン無料はやりたいと話します。

ラーメン大冬樹・筑後大樹店主「コロナ禍で、卒業生たちが自粛、自粛で、あまり騒いだりしてはいけないような雰囲気の中で、少しでも笑顔につながるイベントであれば、それは全力でやらせていただきたい」

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コロナ禍で我慢が強いられる卒業シーズン。都内のホテルではその我慢を吹き飛ばすプランが登場しました。

ザ・プリンス パークタワー東京・マーケティング戦略 篠原加奈さん「意識的に涙を流すことによって、ストレスを発散する」

専門家のもとで作られた、見るだけで泣けるという動画を鑑賞。おもいきり涙を流したあとは、香り豊かなハーブティーで心を落ち着かせるというもの。コロナ禍で我慢している人へ、ストレスを発散してもらうのが狙いです。

「思い出作りや、思い出を振り返ったり、絆を深めるような体験にご活用いただければ」

3月末までだったこのプランは、5月末まで延長されるということです。