水増し請求させ…パキスタン副領事懲戒免職
パキスタンのカラチ総領事館に勤務している男性副領事が約100万円の水増し請求をさせていたとして、外務省はこの副領事を懲戒免職処分としました。副領事は、外務省に出向中の幹部自衛官でした。
懲戒免職処分を受けたのはパキスタンにあるカラチ総領事館に勤めていた46歳の男性副領事です。外務省によりますと、副領事は自らが担当していた総領事館の警備業務をめぐり、監視カメラを設置するなどの名目で、3回にわたり業者に水増し請求をさせ、国に100万円相当の損害を与えたということです。
副領事は業者に水増し請求をさせた100万円の大部分を、自分にキックバックさせており、外務省の調査に対し「総領事館のためにフィットネス用品やパソコンを買う目的だった」などと話しているということです。
水増し請求は、総領事館に勤める別の職員からの内部通報で発覚したということで、外務省は、副領事が既に全額を弁済していることから刑事告発は見送る方針です。