岸田首相が所信表明 国民との対話重視強調
国会で、岸田首相が政権発足後初めてとなる所信表明演説を行いました。
岸田首相は「成長と分配の好循環」による「新しい資本主義」の実現を掲げ、「信頼と共感」をキーワードに国民との丁寧な対話を重視する姿勢を強調しました。
岸田首相「私が目指すのは新しい資本主義の実現です。これらの難しい課題に挑戦していくためには、国民の声を真摯(しんし)に受け止めかたちにする、信頼と共感を得られる政治が必要です」
岸田首相は、新型コロナウイルスの影響を受ける事業者への事業規模に応じた支援や、非正規や子育て世帯への給付金を打ち出しました。また、格差を是正し中間層を守る「新しい資本主義」について、「成長と分配の好循環」「コロナ後の新しい社会の開拓」による実現を訴え、「新しい資本主義実現会議」を新たに創設し、具体化を進めていく考えを示しました。
立憲民主党・枝野代表「一番のポイントかなあと思っていた新しい資本主義すら、残念ながら今日全くご説明をいただけず、本当に中身はスカスカだと残念ながら言わざるを得ません」
共産党・志位委員長「経済運営で新しい資本主義というキーワード出てきましたけども、中身ははっきりいってアベノミクスの3番煎じ」
また国民民主党の玉木代表は、岸田首相が総裁選で訴えてきた所得倍増など肝の政策が抜けていると指摘した上で、「岸田内閣になっても結局、経済政策は変わらない」と批判しました。