島根1区 補選で与野党“一騎打ち” 「保守王国」で大激戦…自民VS立憲
今月28日に投開票が行われる衆議院の3つの補欠選挙は、自民党が2つの選挙区で候補の擁立を見送り、不戦敗となる異例の事態となっています。自民党が唯一、候補者を擁立した島根1区。与野党が大激戦を繰り広げています。
自民党が唯一候補者を立てた島根1区。
小泉進次郎元環境相(島根・松江市 今月20日)
「悪いのは今の自民党です。悪いのは錦織さんじゃありません」
「政治とカネ」の逆風に立ち向かうのは、島根生まれの元財務官僚、新人の錦織功政候補です。
自民・新 錦織功政候補(55)
「大切なふるさとをよりよい形にして、より豊かにしてから次の世代へと引き継いでいく」
ここはいわゆる統一教会との関係が指摘された細田前衆院議長の地元。自民党が地盤を守ってきた全国有数の「保守王国」ですが…。
小泉進次郎元環境相(島根・松江市 今月20日)
「私たちは負けてるんです。逆転のにしこり、逆転のにしこり、逆転のにしこり」
自民党への逆風。さらに“知名度”も課題です。
「“にしこり”“にしこおり”“にっこり”と書かれてもいいです。難しい漢字でないほうをお願い します」
とにかく顔と名前を覚えてもらおうと、人影を見ると車をおりて駆け寄ります。
岸田首相の政権運営に、大きな影響を与える島根1区。21日には岸田首相自らも応援に駆けつけました。
岸田首相(今月21日)
「自民党総裁として心から皆様方におわびを申し上げる次第」
幹部が続々と応援に入り、総力戦を展開しています。
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一方、立憲民主党から立候補したのは、亀井亜紀子候補。衆参両院でそれぞれ1期、国会議員を務めた経験があります。
立憲・元 亀井亜紀子候補(58)(島根・松江市 今月21日)
「この自民王国で反乱を起こして、この島根から、この自民王国で私が勝ち抜くことによって、日本の政治をここから変えていきましょう」
前回の衆院選では、細田氏に敗れた亀井氏。今度こそと支援を訴えます。
選挙カー
「今度は亀井! 今度こそ亀井亜紀子!」
野田元首相や蓮舫議員などが続々と応援に入り、こちらも総力戦を展開しています。
立憲民主党 蓮舫参院議員(今月20日)
「亀井さんに何とか勝ってもらわなければ、今の自民党の間違いに、勘違いに、ブレーキをかける事ができないから、私たちもいてもたってもいられなくて、島根1区に入っている」
泉代表は、告示後すでに2度島根入り。
立憲民主党 泉代表
「実は、自民党支持の皆様も、平和や福祉やクリーンな政治を掲げてきた公明党支持者の皆様も、本当は今の自民党の政治には嫌気がさしているんじゃないですか、皆さん!」
聴衆
「そうだ!」
「自民王国」での戦い。亀井氏は…。
立憲・元 亀井亜紀子候補(58)
「投票率が勝負だと最初から言ってまして、いつも選挙に行かない人が、今回は行ってみようかな、何か変わるかなと思って、1人でも2人でも投票所に足を運んでくだされば結果は変わると思います」
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与野党が火花を散らす島根1区。投開票は28日に行われます。