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石破新総裁、きょう新たな執行部を決定へ 衆院解散の意向も表明の方針

2024年9月30日 12:26
石破新総裁、きょう新たな執行部を決定へ 衆院解散の意向も表明の方針

自民党の石破新総裁は30日午後、新たな執行部を正式に決めます。また、石破総裁は30日午後、衆議院を解散する意向を表明する方針です。

新たな党役員人事で、副総裁には菅前首相、最高顧問には麻生副総裁の就任が決まっています。また、幹事長には森山総務会長、総務会長には鈴木財務相、政調会長には小野寺五典氏、選対委員長に小泉進次郎氏を起用する方針です

閣僚人事では林官房長官を続投させるほか、外相には岩屋毅氏、財務相には加藤勝信氏を起用する方針です。また、厚労相には福岡資麿氏、農水相には小里泰弘氏、経産相には武藤容治氏を起用する方針です。

起用が固まっているほかの閣僚はご覧の通りとなっていて、石破総裁は10月1日、首相に選出されたあと新内閣を発足させる予定です。

複数の自民党幹部によりますと、自民党の石破総裁は30日午後、衆議院を解散する意向を表明する方針です。

石破総裁は10月1日召集される臨時国会で、所信表明演説とそれに対する各党の代表質問を行ったあと、10月9日に解散し、15日公示・27日投開票の日程で衆議院総選挙を行う方針です。

石破総裁の人事の狙いと課題について中継です。

石破総裁は周辺に「安定と継続を重視した」と語っています。総裁選で対立が深刻化し、分断が生まれた自民党を立て直すことが最大の狙いです。

「安定」と「継続」の象徴は森山氏と、林氏です。森山氏は調整能力の高さが党内でも評価されています。石破総裁は早い段階から幹事長を打診していました。一方、林氏について石破総裁は周辺に「官邸を知っている人にいてほしかった。人柄が信頼できる」と、語っています。

一方、総裁選でライバルだった高市氏や小林氏は、石破総裁が打診した要職を固辞しました。挙党一致体制を組みたかった狙いは出鼻をくじかれた形です。

閣僚人事も、いわゆる「待機組」の起用が多く、党内からは早速「論功行賞だ」などと批判が出ています。一方、衆議院総選挙について、石破総裁は10月27日投開票で早期解散を行う方針です。野党側は反発しています。

立憲民主党 笠国対委員長
「石破さん自身が国民に判断していただける材料を提供するのが新しい首相の責任だと、ご自身の発言をしっかりと守っていただき、約束を守っていただきたい」

立憲民主党の笠国対委員長は、能登半島の大雨を受け、補正予算を成立させるべきで、予算委員会での十分な議論が必要だとの認識を示しました。ある立憲民主党の幹部は「石破さんは総理になった途端に筋を曲げて議論から逃げた」と批判しています。

30日、新たにスタートする石破新体制。党内をどうまとめ、野党と対峙していくのか手腕が問われています。