18歳の女子大学生に飲酒させたなどと報じられた問題で、自民党を離党した吉川赳衆議院議員に対し、自民党幹部からは議員辞職を求める声も挙がっています。

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かつて国会で、「性犯罪・性暴力は被害者の尊厳を著しく傷つける重大な人権侵害であり、決して許されてはなりません」と呼びかけていたのは、渦中の吉川赳議員です。

吉川赳議員
「記事を見てから対応します」

――国民に説明する気持ちはある？

吉川議員
「まあ、内容によっては」

吉川議員は、18歳の女子大生に飲酒させたうえ、4万円を渡し、いわゆる“パパ活”を行ったなどと週刊誌に報じられていましたが、週末、私たちの前に姿を現すことなく、自民党に離党届を提出し、まもなく受理されました。

吉川議員
「今回の件で大変お騒がせをし、党にもご迷惑をおかけした。自民党を離党したい」

吉川議員は、党では、首相率いる岸田派に所属していました。13日、国会では厳しい質問が飛びました。

立憲民主党・田名部匡代議員
「岸田派のホープと言われているようでありますが、総理、この方は岸田派のホープなんでしょうか」

岸田首相
「（派閥の）メンバーに対して、何か評価するようなことはした覚えがありません」

田名部匡代議員
「離党届を受理しちゃってるんですよね。無責任じゃないですか。まずは事実なのかどうか、きちんと確認をするべきだったんじゃないでしょうか」

岸田首相
「離党をするしないにかかわらず、本人は国会議員でありますから、国民の皆さんに対して説明をしなければならない」

岸田首相は、国民に対し、自ら説明することが必要との考えを示しました。

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吉川議員は持ち前の明るさで、岸田派の“ムードメーカー”としても知られていました。

吉川議員
「政務官として宇宙政策に携わってきたわけであります。出張で宇宙行けるのかなと思ったら、なかったですね。それはもちろんないんですけど」

13日、地元・静岡の本人の事務所を訪ねると、本人のポスターなどが山積みにされていました。週末、関係者が撤去したということです。

地元の人からは――

有権者
「ちょっと無責任なのかなとは思います」

「ちゃんと説明していただきたいです」

この問題は、参院選を控えた岸田政権にとって打撃となりそうです。自民党幹部からも「吉川氏は議員辞職するべき」などと、厳しい声が挙がっています。