NHKコロナ報道にBPO「放送倫理違反があった」
NHKの不適切な報道について、BPOが「放送倫理違反があった」と判断しました。
NHKの「ニュースウオッチ9」はことし5月、コロナワクチンの接種後に亡くなった人の遺族をコロナに感染して亡くなった人の遺族であるかのように報じました。
BPOの放送倫理検証委員会がヒアリングした結果、担当ディレクターはワクチンの問題を放送で扱わないことを遺族らにはっきり伝えていなかったことがわかりました。また、担当ディレクターへのサポートが十分でなかったことや担当デスクが「余りにも不適切な判断」を下すなど、チェック機能が働かなかったことも指摘。
「視聴者の信頼を裏切り、遺族の心情を大きく傷つける結果を招いた」などとして「放送倫理違反があった」と判断しました。
NHKは「指摘を真摯に受け止め、視聴者の信頼に応えられる番組を制作してまいります」とコメントしています。