過去最長、約74分の飛行時間 北朝鮮“ICBM級”ミサイル発射の狙いは…
北朝鮮が12日午前に発射したミサイルについて、政府はミサイルはICBM(=大陸間弾道ミサイル)級で、日本のEEZ(=排他的経済水域)の外側に落下したと発表しました。中継です。
飛んだ時間は約74分間と過去最長だったということです。岸田首相はヨーロッパ訪問中で不在の中、政府は警戒態勢を強めています。
松野官房長官「国際社会と緊密に連携して対応するとともに、引き続き、情報の収集分析および警戒監視に全力を挙げてまいります」
松野長官によりますと、北朝鮮は12日午前9時59分ごろに1発のICBM級のミサイルを発射しました。過去最長となる約74分間飛び、午前11時13分ごろにEEZの外側である北海道の奥尻島の西、約250キロの日本海に落下したということです。飛翔距離は約1000キロ、最高高度は約6000キロを超えると推定されます。
――今回のミサイル発射の狙いはどこにあるのでしょうか?
岸田首相はヨーロッパを訪問中で、韓国との首脳会談を予定しています。ある外務省幹部は「日韓が接近することへのけん制だろう」と話しています。
岸田首相が訪問先のヨーロッパで記者団の取材に応じ、「情報収集にしっかりあたり、安全を確認するように指示をした」「今回のミサイル発射は平和と安全を脅かす行為で、断じて許されないと強く非難する」としています。また、「日米韓が緊密に連携して対応していく」としています。