総務省は29日、去年1年間の政治資金収支報告書を公表しました。政党などの政治団体が届け出た政治資金は、収入、支出ともに前の年と比べて減少しました。

総務省が公表した政治資金収支報告書によりますと、去年1年間の政党を含む全ての政治団体の収入は、前の年より9.6％、102億円少ない965億円でした。そのうち政治資金パーティーの収入は、前の年より5.8％、5億円増えて87億円でした。

一方、支出は前の年より15.3％、162億円少ない896億円でした。支出項目のうち減少額がもっとも多かったのは、遊説やポスター製作などの費用にあたる「宣伝事業費」で、前の年より52.2％、49億円減らして45億円となりました。

去年は大規模な国政選挙が実施されなかったことが、政党や政治団体の収入や支出が減少した要因とみられます。