来年度予算案をめぐり、1日夜に立憲民主党が提出した鈴木財務相の不信任決議案は否決されました。政府与党は年度内成立を確定させるため、2日中の予算案の衆議院通過を目指し、予算委員会の集中審議が再開されます。

与党側は能登半島地震への対応も含まれる来年度予算案の年度内成立を確実にするため、早期の採決を目指し、小野寺予算委員長が予算委員会の集中審議を職権で設定しました。

立憲民主党は、これに対し、「採決を強行する委員会運営は、前代未聞の暴挙だ」などとして、小野寺予算委員長への解任決議案を提出しましたが、与党などの反対多数で否決されました。

その後、夜になって立憲民主党は鈴木財務相に対し、「審議時間が不十分だ」などとして、不信任決議案を提出して抵抗しましたが、日付が変わる前の1日午後11時過ぎ、こちらも与党などの反対多数で否決されました。

憲法の規定で、2日までに予算案が衆議院を通過すれば、年度内成立が確定します。

政府与党は予算委員会の集中審議を2日午前9時から再開し、2日中の衆議院通過を目指しています。