来年度予算案めぐり与野党の攻防激化 “採決”に野党側は徹底抗戦…政倫審は先送りに
1日、国会では来年度予算案をめぐり、与野党の攻防が激しさを増しています。与党側は今週中に採決したい考えですが、野党側は徹底抗戦の構えを見せています。中継です。
国会では衆議院本会議が開かれ、立憲民主党が提出した小野寺予算委員長の解任決議案の審議が行われています。午後1時から始まった審議は現在も続いていて、先が見えない異例の展開となっています。
解任決議案の趣旨説明に臨んだ立憲民主党の山井議員は本会議場に紙袋に詰めた大量の資料を持ち込み演壇に立ちました。
立憲民主党・山井和則議員「採決を強行する委員会運営は、 前代未聞の暴挙です。国会審議を身勝手に裏金問題の幕引き、裏金問題隠しのために打ち切り、国民不在の委員会運営を強行する小野寺五典君は予算委員長の任にあらず即刻解任すべきである」
衆議院によりますと、2000年以降、趣旨説明の最長時間は、2時間43分でしたが今回は超える可能性があります。
与党側は能登半島地震への対応も含まれる予算案の年度内成立を確実にするため、今週中の採決を目指しています。
これに対して野党側は「審議時間が不十分」と主張し強引に採決を行おうとする与党側の姿勢に強く反発し、引き延ばし戦術を含め、あらゆる手段で徹底抗戦する構えを見せています。
与党側からは「昭和スタイルの日程闘争だ」と批判も出ていますが、先が見通せない展開となっています。
こうした中、1日午後1時から予定されていた安倍派の座長の塩谷氏、前事務総長の高木氏に対する衆議院の政治倫理審査会の開催は先送りになっていて、再開のメドはたっていません。