APEC首脳会議にあわせ南米ペルーを訪問している石破首相はまもなくボルアルテ大統領との首脳会談に臨みます。現地から中継です。

ペルーの首都、リマです。こちらは午前10時半ですがまもなく後ろの大統領府で首脳会談がスタートします。

首脳会談で両首脳は今後10年を見据えたロードマップを策定し、政治、外交、そして経済面での連携強化を確認する見通しです。

――ペルーという国との関係で日本として、いま一番、重視している点はどこなんでしょうか？

ペルーというと思い浮かぶのはマチュピチュなどの世界遺産「観光資源」かもしれませんが日本政府が最も重視しているのは世界有数の「鉱物資源」です。

先週、大きな動きがありました。中国が出資した南米最大規模の港の開港式があり、習主席もオンラインで参加しました。中国はこの港を電気自動車などのバッテリーの原料、リチウムの輸入など安定的に鉱物資源を入手する拠点にしたい考えです。ただ、ペルーとアメリカは地理的にも近いことから外務省関係者は「鉱物資源をめぐる米中対立の舞台となる」と指摘しています。

こうした中、日本としても安定的な鉱物資源の確保にむけたペルーとの連携強化が会談の最大の狙いです。