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武隈市長への質問「不適切」 黒部市議会 柳田副議長の不信任案可決

2024年6月26日 19:21
武隈市長への質問「不適切」 黒部市議会 柳田副議長の不信任案可決

黒部市長への質問をめぐり市議会が揺れています。黒部市議会の柳田副議長が議会で市長を陥れるかのような質問をしたなどとして、一部の議員らが26日、副議長の辞職を求める不信任案を提出し、可決されました。

木島信秋議員
「私は副議長の市長に対しての6月19日の一般質問を聞いて、不満、不信を感じていますので不信任案を提出いたします」

26日の黒部市議会では、木島信秋議員が3つの会派と連名で、柳田守副議長に対して副議長職の辞職を求める不信任案を提出しました。

6月19日の本会議で、柳田副議長は武隈市長に対し、就任以降、市長室が「閉ざされた空間」となっているという声や、市長の事務執行が遅いという声があるとして、市長の見解を質していました。

不信任案を提出した木島議員は副議長の質問は市長を陥れ、失職を目的としたかのような内容だ、などと主張しました。

木島信秋議員
「市民の代表である議員が、市政について当局と議論する大切な議会では、不適切であるとの思いです。黒部市代表である武隈市長と、市民の代表として選ばれた議員の代表である柳田副議長では、今後の市政発展、繁栄についての有益な活動が困難であると判断いたしました」

議長と柳田議員をのぞく14人の市議による採決の結果、賛成と反対がそれぞれ7票づつに割れたため、最終的に議長が賛成し不信任案を可決しました。

柳田副議長は辞職願いを提出し、議会で承認されました。

柳田守議員
「2023年12月から今日まで共に行動していた議長に賛成されたということを、自分自身、重く受け止めまして、今後一緒に、いわゆる法的拘束力がないということで、副議長にとどまることは可能でしたが、そういうわけには自分自身いかないということで」

市議会6月定例会ではこのほかにも別の議員が武隈市長の言動に不適切なものがあったとして見解を質しました。議会事務局によりますと、黒部市議会の正副議長に対する不信任案の提出は、2017年の12月定例会以来だということです。

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