独自の党員アンケート決めた自民党蜷川支部 背景にある党員の思いは
次の衆院選富山1区の自民党候補について、自民党富山市連の蜷川支部は現職の田畑裕明議員を推すことの賛否を問うアンケートを行うことを決めました。なぜ独自にアンケートをとることに至ったのか、16日の会合では党員から率直な意見が語られていました。
蜷川支部 山本繁之支部長「今のような党員の取り扱いをしていれば、政治に無関心になるのは当たり前だろうと。せめて蜷川支部だけは、異を唱えて自分たちの意見を反映させましょうということを、やはり言うべきだと思うんです」
16日に幹事会を開いた自民党富山市連の蜷川支部。富山市連が現職の田畑議員を公認候補として推すことを決め、党員アンケートを行わなかったことに対し、異論が相次ぎました。
出席者「今、国政もそうだけど、日本を変えよう、政治を変えようと言っている中で、富山が逆行しているんじゃないかと。他の校下がどうであろうが、私はこのアンケート調査を蜷川でやったらいいと思うんです。党員の皆さんの声を聞きたいんです」
田畑議員をめぐっては、政治資金収支報告書への不記載が、今年1月の68万円に続き、9月も別のパーティーで156万円発覚しました。
さらに今年、能登半島地震発生から10日後の1月11日に続き5月まで計4回、東京都内で政治資金パーティーを続けていました。自民党派閥による裏金事件が国会で厳しく追及されている最中での開催でした。
出席者「蜷川の党員の皆さんの気持ちを打ち出していけばいい。取り上げられるためにやるんじゃなくて、私たちのプライドを示せばどうかと思います」「何も田畑さんをおろせって言っているわけじゃないんだから。色々疑問がありますねっていう意見は出ているというわけ。それで皆がどう考えるか」
蜷川支部が独自に行うアンケートは、党員およそ100人に対して田畑議員を推すことに賛成か反対かを聞きます。
山本繁之支部長「私たち蜷川支部が震源地となって、今、日本全国で総裁選も含めて政治とカネについて真剣に向き合うことが、もっと広がってくれればいい」
アンケートは9月27日に集計し、自民党富山市連に提出する予定です。