【解説後編・自民総裁選告示】史上最多9人の立候補者による選挙が問うもの…「自民党」の行方まで専門家が詳しくお伝え
(スタジオ解説)
史上最多9人の立候補者による選挙戦が問うもの、そして「自民党」の行方まで、番組コメンテーターの元日本テレビ官邸キャップで政治ジャーナリストの青山和弘さんが解説します。※解説前編から続く
(津川 祥吾 アンカー)
青山さん、私は、今回の「所見発表演説会」、非常に聞き応えのある内容だったなと思いました。政策、これから日本をどういう舵取りをするのかという、非常に重要な政策の議論がこれから始まるなということは期待したのですが、一方でもう一つ重要なポイントとして、そもそも今回の総裁選挙、なぜこんな形になったのか、岸田さんが、現在の総裁、首相である岸田さんが次の総裁選に「出ない」と言った。なぜ「出ない」と言ったかというと、いわゆる「裏金」の問題、「政治とカネ」の問題があって、このまま仮に衆議院選挙に突っ込んだら、自民党は負けるぞと、その危機感から本人は出ないと、自民党は変わらきゃいけないという危機感がそもそもあったはずなのですが、それを前提に今回の皆さんの話しを聞くと、裏金」の問題の真相究明をしよういっている方は、どうもあまり多くなかったような気がして、この問題ちゃんと解決するのだろうかと、ちょっと心もとないと思ったのですが、青山さんいかがですか?
(コメンテーター 元日本テレビ官邸キャップ・政治ジャーナリスト 青山 和弘氏)
津川さんがおっしゃったように、やはり真相究明というのが全く行われていないというのはおっしゃる通りだと思うのです。そんな中で、今回、真相究明をするのかどうかということは、やはり皆さん問われているのですけれども、なかなか前向きな人がいないということです。これはやはり私は自民党候補者の限界を見たというふうに言っていいと思うのです。自民党の中の問題に対して、自民党の議員の票をとらなければいけない選挙の中で、この真相究明の話とか、例えばパーティー券、パーティーそのものをやめる、もしくは企業・団体献金そのものをやめるというような話には至らない。ここは有権者の皆さんもよく見ていただいて、この後の総選挙に向けた1票の判断材料にする必要はあると思います。