【衆院選】裏金問題で揺れる政界 政治不信脱却へ 新潟4区は三つどもえか《新潟》
人の動きが活発となる大型連休。近くあるかもしれない解散総選挙に向けて立候補予定者は地元を回って汗を流しています。
新潟4区では現職の衆議院議員による三つどもえが予想されています。連休中の動きを追いました。
長岡市旧山古志村の牛の角突きの初場所。1トン近くの牛同士が真剣勝負でぶつかり合います。
負けたくない。その思いは政治家も同じ。
4日、闘牛場を訪れたのは立憲民主党の米山隆一衆議院議員です。
(立憲民主党・米山隆一衆院議員)
「熱い戦いをしてくれるんじゃないですかね。お気に入りの牛が今日の取り組みに入っていなくて残念でした」
任期満了まで1年半を切り、衆議院はいつ解散してもおかしくありません。
大型連休中に行われた衆議院の3つ補選。自民党の”裏金事件”もあり、「保守王国」島根や東京などすべてで立憲民主党が勝利しました。
(米山議員)
「自民党の不祥事、政治と金の問題は大きい。一度勝てる政党だと思われると、次も期待しようとなりますからその意味では追い風になると思います」
この日は妻で作家の室井佑月さんも一緒。
訪れた人から撮影を求められ、瞬く間に撮影会が始まりました。
時には米山さんがカメラを持つことも。
しかし、笑顔も一転。同じく会場に姿を見せたのは自民党の鷲尾英一郎衆議院議員です。
次の選挙では4区からの立候補を予定しているライバル同士、会話を交わすことはありませんでした。
前回の衆院選では比例で当選した鷲尾さん。
次の選挙では党の公認候補予定者となる4区の支部長です。
しかし、自身の潔白を表明している自民党の裏金問題について、逆風が吹いているといいます。
(自民党・鷲尾英一郎衆院議員)
「世間の皆さんからすると自民党の議員がみんなそうじゃないかと言われてしまうところもあります。実際はそうではありませんが、その意味で信頼回復が必要」
1000年の歴史があると言われる山古志の牛の角突き。
勢子の掛け声で牛を奮い立たせますが、それぞれが傷つかないように、引き分けにするのがルールです。
(鷲尾議員)
「闘牛は引き分けがあるのはいいなと思いますよね。我々の選挙は引き分けがないので、心して当たらないといけないなと思います」
一方、4区からは自民党の泉田裕彦衆議院議員も名乗りを上げています。
この日、区割り変更に伴い新たなエリアとなった柏崎市に立ち、行き交う車1台1台に手を振っていました。
前回の衆院選では小選挙区で敗れ、比例での当選となった泉田さん。
次の選挙に向けて4区の支部長は鷲尾さんに決まっていますが、それでも地元での活動を続けています。
裏金への関与についてはこれまでも明確に否定してきました。
(自民党・泉田裕彦衆院議員)
「私は裏金と戦ってきた。裏金をなくしていかなければ国民の信頼は戻らないと思います」
岸田総理の自民党総裁の任期が9月に迫る中、総裁選が解散総選挙のポイントだと考えています。
(泉田議員)
「誰が総裁になるかによって変わってくるのでは。岸田さんのままであれば一つのタイミングかもしれない」
衆議院の火蓋は、いつ切られるのか…。
候補予定者は連休中も止まることなく、準備を進めていました。