事実上、次の総理大臣を決める自民党の総裁選挙が9月12日告示され、過去最多の9人が立候補しました。県民が期待する新たなリーダーは。また、県関係の国会議員は各陣営で存在感を示しています。

過去最多、9人が乱立した自民党総裁選。

告示日の12日、各陣営は必勝祈願や出陣式など朝から熱を帯びていました。

立候補したのは9人です。
政治とカネの問題など自民党に逆風が吹く中、刷新感を打ち出せるのかが問われています。

【高市早苗 経済安保相】
「本当にしっかりと自民党を足腰の強い、そして信頼される政党にしていく、これが最優先課題となります」

【小林鷹之 前経済安保相】
「日本を世界をリードする国にする。そして他国の動向に右往左往しない真に自立した国にする」

【小泉進次郎 元環境相】
「次世代に間に合わせるために全体重をのっけてすべてをかけて圧倒的なスピードで積年の課題に決着をつける覚悟は誰よりもあります」

【河野太郎 デジタル相】
「世界の平和地域の安定を守るために行動する用意がある。それを世界に向けてしっかりと発信をしていかなければならない」

【石破茂 元幹事長】
「防衛力整備の在り方、自衛官の処遇、国の責務、地方自治体の責務これをきちんと書くことによって日本国の独立と平和を守っていかねばなりません」

（リポート）
「事実上、次の総理大臣。街の人はどんなリーダーを求めているのでしょうか」

〈会社員・60代〉
「茂木さんが世界に向けて政策通なんで一番堅実なのかな」

〈医療関係者・30代〉
「若い方、小林さんや小泉さん、若い世代が出てきたことが気になります」

〈会社員・40代〉「上川さんですね。女性のリーダーがなかなかいないので、そういうところ（に期待）ですかね。目立ってほしい」

〈学生・20代〉
「高市さんですね。これから就職する人間としては賃金アップをお願いしたい」

〈80代〉
「興味はありますけども関心はありますけども、これぞという人はいません。ただどうなるか見ています」

総裁選は国会議員票367票と党員票367票の合計で争われます。
過半数を獲得する候補者がいなかった場合、上位2名で決選投票を行います。

県関係の国会議員は誰に投票するのか…推薦人名簿によると元安倍派の高鳥修一議員が高市氏に、自民党唯一の派閥となった麻生派の塚田一郎議員が河野氏に、泉田裕彦議員が石破氏につくなど分かれる構図となりました。また、細田健一議員は小林氏を支援しています。

そうした中、各陣営で存在感を見せた人が…

小泉氏の出陣式で本人より先にマイクを握ったのは鷲尾英一郎議員です。

〈鷲尾英一郎 衆院議員〉
「皆さん方の思いが高じて様々ぶつかることもあろうかと思いますが、それはひとえに小泉総裁誕生のためとひとつ置いていただいて、最終最後まで一致結束して戦い抜いてまいりましょう」

推薦人代表を務める鷲尾議員。先陣を切って士気を高めていました。

〈鷲尾英一郎 衆院議員〉
「政治改革を断行するということと、皆さんに自民党がしっかりと生まれ変わる姿をお見せすることだと思いますので、それをしっかり小泉さんには見せていただきたい」

さらに、高市氏の出陣式に姿を見せたのは高鳥議員。選対副本部長を務めます。
陣営オリジナルのタオルを肩に気合いを入れていました。

小林氏の出陣式で並んで手拍子をしていたのは斎藤洋明議員と細田健一議員です。
2人にとって、小林氏は同期当選の仲間でもあります。

〈斎藤洋明 衆院議員〉
「若い力で自民党を改革してもらって日本の将来に責任ある政治を実現したい」

〈細田健一 衆院議員〉
「しっかりした保守の考え方を持った安倍元総理の衣鉢を継いでいただける方と思っているので、全力で応援していきたい」

トップの交代に終わらず信用の回復につなげられるのか。

自民党総裁選は15日間にわたる選挙戦のすえ、9月27日に投開票が行われ、新たなリーダーが決まります。