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立憲民主党の代表戦 山形県連は「自主投票」も決戦投票になれば県出身の議員に

2024年9月17日 18:16
立憲民主党の代表戦 山形県連は「自主投票」も決戦投票になれば県出身の議員に

衆議院は自民党の新総裁の誕生により解散総選挙も予想され、最速で10月15日公示の日程も取り沙汰されています。こうした中、国会では野党第1党の立憲民主党の代表選が行われています。山形県河北町出身の衆議院議員も立候補し、9月23日に投開票を控える中、県連は「自主投票」とする方針です。


立憲民主党の代表選に立候補しているのは、野田佳彦元総理、枝野幸男前代表、泉健太代表、吉田晴美衆院議員の4人です。4人は15日、仙台市内で街頭演説を行い、それぞれの政策や自民党との対決姿勢を打ち出しました。

野田佳彦元総理「お金のない家庭に生まれた子どもは、進学をあきらめざるを得ない状況がまだある。奨学金で学び、その返済で苦しむ若者たちはいっぱいいます。そういうことのない世の中を作っていくためにも、教育の無償化を力強く推進していきたい」
枝野幸男前代表「いま、裏金問題で多くの皆さんが怒っている。あなたの方に目を向けていない自民党から暮らしの足元に光を当てるまっとうな政治に変えていくのは立憲民主党なんだということをぜひ皆さん、周りに伝えていただいて、私がその新しい時代の扉を開く先頭に立ちます」
泉健太代表「いまの自民党の農政は、結局、規模主義、効率主義、新自由主義なんですよ。本当はもっと家族で農業をやっている小規模農家をちゃんと支えなければいけない。立憲民主党は農業を大事にします。漁業、林業を大事にします」
吉田晴美衆院議員「消費税の食料品ゼロ税率、これをやりたいんです。1日1日、1円を削りながら家計を支えているその生活者の目線で、まずはこの物価高対策で皆さまを支えます」

この中で告示日当日に出馬が決まったのが、当選1回の吉田晴美衆院議員です。河北町出身で2021年の衆院選に東京8区から出馬し初当選しました。社会保障政策をテーマに開かれた候補者討論会では、故郷の医療に対する危機感を述べました。

吉田晴美衆院議員「私の出身の河北町は人口が2万人を切り、唯一あった県立病院がなくなりそうなんです。実はそこ、私が生まれた病院なんです。生まれた病院がなくなりそう。そのくらい人口減少、医療のひっ迫をすごく実感しています。私の政策の柱は教育、子どもたちを応援することが経済の発展につながり、その経済が社会保障を回していく大切な原資になっていく」

今回の代表選では、党所属の国会議員と国政選挙の公認候補予定者、それに地方議員と党員に投票権があります。それぞれに分配されるポイントの合計は740ポイントで、その過半数を獲得した候補者が当選します。

過半数を獲得した候補者がいない場合は、上位2人による決選投票となり、国会議員や各都道府県連の代表者らの投票で勝敗を決します。
立憲民主党県連の対応について、石黒覚代表は「県内の地方議員、党員らは自主投票とする方針」としています。一方で「県内出身でこれまでも選挙の応援演説などに駆け付けてくれた吉田氏を応援したい気持ちもある」と話し、吉田氏が決選投票に残った場合は、吉田氏に投票する方針です。

立憲民主党の代表選は、9月23日に投開票が行われます。

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