富士山の登山規制 来年以降は「山梨・静岡の連携望ましい」国や両県の関係者らが協議会
富士山の適正利用を検討する協議会は14日、富士河口湖町で会議を開き、県が今夏導入した登山規制について「目に見える効果があった」と評価しました。また、有識者からは山梨・静岡両県が連携できれば「より望ましい」とする声があがりました。
この協議会は環境省や山梨・静岡両県の担当者、有識者らで構成され、富士山の登山道の混雑の偏り弾丸登山の解消に向けた対策パッケージをまとめています。
14日の協議会では山梨県が今夏、初めて導入した登山規制について「目に見える効果があった」と肯定的に評価。一方で来年以降の登山規制や入山予約システムについて、有識者から「山梨と静岡の事情が異なることは承知している」とした上で、「両県が連携できれば、より望ましい」とする意見があがりました。
環境省 関東地方環境事務所 神谷洋一 所長
「できるだけ富士山全体としてバランスが取れた対応になるような制度設計をしていくことが大きな課題。より効果的に対応できるように工夫していく必要がある」
富士登山を巡っては静岡県も条例による規制を検討していて、協議会は来年3月までに新たな対策パッケージをまとめることにしています。