衆院選 対決構図が固まる 1区は4氏 2区は2氏の争い “短期決戦”へ臨戦態勢 山梨
【吉岡キャスター】
今月27日に投開票が行なわれる衆院選、県内選挙区の情勢について記者に聞きます。
【樋記者】
立憲民主党県連は3日夜、衆院山梨2区への候補擁立を断念しました。公示まで10日あまり。これで県内2つの選挙区もおおむね対決構図が固まり、各陣営は動きを活発化させています。
山梨1区の立候補予定者の顔ぶれです。自民党の現職・中谷真一氏、立憲民主党の現職・中島克仁氏、そして3日、参政党が新人の高田晃宏氏の擁立を決めました。このほか、共産党も候補を擁立する予定です。
続いて山梨2区の立候補予定者です。自民党の現職・堀内詔子氏、共産党の新人、大久保令子氏の2人が名乗りを上げています。立憲民主党県連は候補を立てられませんでした。
【吉岡キャスター】
立憲民主党はなぜ、擁立を断念したのでしょうか?
【樋記者】
県連は浮上した候補はいたが、「準備が整わなかった」と説明しました。
立憲民主党県連 小沢雅仁 代表
「この選挙日程のタイミングではご自身の準備環境等がやはり整わないと。県連としては1区に集中して、なんとしても中島克仁さんの議席を奪還する」
【樋記者】
県連によりますと、この男性が浮上したのは今年8月ごろです。県連は擁立に向けた協議を続けてきましたが、急な選挙日程もあり実現には至りませんでした。関係者の間に最後まで「不戦敗は避けるべき」とする意見があったことは確かです。ただ、郡内地域に地方議員がおらず組織力が課題とされる2区での選挙に支援団体からは「現実的ではない」とする声も上がり、県連は難しい対応を迫られていました。
今後は1区での勝利に注力する方針で、昨夜は選挙対策本部も立ち上げました。
【吉岡キャスター】
今後の動きはどうなりそうですか。
【樋記者】
まず4日に県選挙管理委員会が開いた立候補予定者説明会には1区に4陣営、2区に2陣営が出席しました。
短期決戦を目前に各陣営の動きも慌ただしさを増しています。自民党県連は5日、1区と2区に選挙対策本部を立ち上げるほか、立憲民主党の中島氏も事務所を開設します。また1区の高田氏と2区の大久保氏も週末から辻立ちを検討しているということです。