死者は13万人──新型コロナ、国内“初確認”から5年 致死率5%→0.1%も専門家「影響まだ大きい」「後遺症リスクも」
5年前の1月15日、日本で新型コロナウイルスの感染者が初確認されました。ピーク時は病院がひっ迫しましたが、現在はどうでしょうか。新型コロナは今も夏と冬に流行し、多くの高齢者らが亡くなっています。引き続き基本的な感染対策が求められそうです。
藤井貴彦キャスター
「新型コロナウイルスの感染者が日本で初めて確認されてから、15日で5年となります。最近はニュースでお伝えすることが少なくなっていますが、厚生労働省によると去年に新型コロナに感染して亡くなった方は、8月までで2万6302人に上っています」
「現在はインフルエンザの感染も拡大していますが、病院の状況はどうなっているのでしょうか?」
「この5年間、新型コロナ患者を受け入れてきた病院に聞いてみました。都内の昭和大学病院では、ピーク時にはコロナ病棟を拡大し、中等症から重症患者を中心に70人ほどが入院していましたが、現在は中等症1人、軽症3人の合わせて4人が入院しているそうです」
「15日の病院内の様子を収めた映像があります。感染を拡大させないために、今は簡易的な防護服・手袋・帽子などをつけてコロナ患者の対応をしているということです」
小栗委員長
「また千葉県の国際医療福祉大学成田病院では、ピーク時には50人ほどのコロナ患者が入院していたということですが、今では多くて10人ほどです」
「この病院でも、感染のリスクが高いと判断される場合には防護服を着て対応しているということですが、状況に応じて今は簡易的な感染対策に変えているということです」
藤井キャスター
「ピーク時にはよく、病院がひっ迫している状況をお伝えしましたが、入院患者数は少し落ち着いているということですね」
小栗委員長
「ただ、新型コロナに感染して亡くなった方(人口動態統計による)は、オミクロン株による感染が急拡大した2022年をピークに減ってはいますが、去年8月までに累計で約13万人に上っています。このうち約96%が65歳以上の高齢者だということです」
藤井キャスター
「高齢の方が多いということで、私たちは自分たちが感染しないということだけではなく、うつさない、広げないということも大切ですね」