藤井七冠“超過密スケジュール”の防衛戦 ベトナムで棋聖戦対局
6月1日に将棋の八大タイトルの1つ「名人」を獲得した藤井聡太七冠が5日、ベトナム・ダナンで初めての海外対局を行っています。対する佐々木大地七段との対戦成績は、2勝2敗の“互角”です。現地には熱心な将棋ファンも詰めかけていました。
◇
「名人」獲得からわずか数日、人生初の海外であるベトナムに藤井聡太七冠(20)が降り立ちました。
ベトナム中部のリゾート・ダナンのホテル「ダナン三日月」で5日、佐々木大地七段の挑戦を受ける棋聖戦五番勝負第1局が始まりました。2人の対戦成績は、これまで4度戦い2勝ずつと“互角”です。
「棋聖」は藤井七冠がプロ入り後に初めて獲得した思い出深いタイトルで、3度目の防衛に臨みます。
対局室はまるで、日本にいるような設(しつら)えです。本来は洋風のスイートルームですが、南国でも畳風のマットなどを日本から持ち込むなどして普段と変わりない環境が用意されました。
会場のホテルには、日本からの熱烈なファンも訪れていました。
静岡から来た藤井ファン
「藤井聡太さんの応援に来ました。最近、佐々木先生も連勝してて調子も良いので、熱戦を期待しています」
中には、名人戦から“追っかけ”をするファンもいました。
日本から来たファン
「(名人を)奪取した長野も行ったので」
――藤井七冠と同じ強行日程?
日本から来たファン
「はい、強行日程」
今回の海外対局は、強行日程で行われます。藤井七冠は先月28日に岩手・宮古市で叡王戦を戦うと、翌日は宮古市内でイベントに出席してから名人戦の舞台、長野・高山村へ移動しました。「名人」獲得後の3日はすぐさまベトナムへ向かう“超過密スケジュール”です。
そのせいなのか、ベトナム到着後の車の中で、藤井七冠が大きな“あくび”をする場面も見られました。しかし、4日にファンを集め盛大に行われた前夜祭では、佐々木七段とともに熱い意気込みを語りました。
藤井聡太七冠(20)
「多くの方に楽しんでいただける1局とできるよう全力を尽くしたいと思っています」
この“前夜祭”会場に赤いハッピを着た集団がいました。首都・ハノイから駆けつけたベトナムの将棋ファンです。
ベトナムの将棋ファン
「フジイソウタがこんなに近くにいるなんて、信じられない!」
あこがれの藤井七冠を前に大興奮の様子で、木箱に入ったプレゼントまで用意していました。
日本将棋連盟 常務理事・鈴木大介九段
「ありがとうございます。確かに預かって連盟の方に…」
本人に直接渡すことはかないませんでしたが、ハッピや扇子などを将棋連盟に託しました。
ベトナムの将棋ファン
「こんなに近くでプロ棋士たちを見ることができて、将棋への愛がますます大きくなりました」
◇
ベトナムのファンも見守る1局では「おやつ」も気になります。
今回は3種類の“ベトナムスイーツ”を用意。藤井七冠が選んだのは、フルーツと豆が入ったベトナム風ぜんざい「チェー」とオレンジジュースです。佐々木七段が選んだのは、伝統的な餅菓子「バンヤロン」でした。
昼食後には、藤井七冠が優勢と見られていましたが、熱戦が続いています。
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「名人」獲得からわずか数日、人生初の海外であるベトナムに藤井聡太七冠(20)が降り立ちました。
ベトナム中部のリゾート・ダナンのホテル「ダナン三日月」で5日、佐々木大地七段の挑戦を受ける棋聖戦五番勝負第1局が始まりました。2人の対戦成績は、これまで4度戦い2勝ずつと“互角”です。
「棋聖」は藤井七冠がプロ入り後に初めて獲得した思い出深いタイトルで、3度目の防衛に臨みます。
対局室はまるで、日本にいるような設(しつら)えです。本来は洋風のスイートルームですが、南国でも畳風のマットなどを日本から持ち込むなどして普段と変わりない環境が用意されました。
会場のホテルには、日本からの熱烈なファンも訪れていました。
静岡から来た藤井ファン
「藤井聡太さんの応援に来ました。最近、佐々木先生も連勝してて調子も良いので、熱戦を期待しています」
中には、名人戦から“追っかけ”をするファンもいました。
日本から来たファン
「(名人を)奪取した長野も行ったので」
――藤井七冠と同じ強行日程?
日本から来たファン
「はい、強行日程」
今回の海外対局は、強行日程で行われます。藤井七冠は先月28日に岩手・宮古市で叡王戦を戦うと、翌日は宮古市内でイベントに出席してから名人戦の舞台、長野・高山村へ移動しました。「名人」獲得後の3日はすぐさまベトナムへ向かう“超過密スケジュール”です。
そのせいなのか、ベトナム到着後の車の中で、藤井七冠が大きな“あくび”をする場面も見られました。しかし、4日にファンを集め盛大に行われた前夜祭では、佐々木七段とともに熱い意気込みを語りました。
藤井聡太七冠(20)
「多くの方に楽しんでいただける1局とできるよう全力を尽くしたいと思っています」
この“前夜祭”会場に赤いハッピを着た集団がいました。首都・ハノイから駆けつけたベトナムの将棋ファンです。
ベトナムの将棋ファン
「フジイソウタがこんなに近くにいるなんて、信じられない!」
あこがれの藤井七冠を前に大興奮の様子で、木箱に入ったプレゼントまで用意していました。
日本将棋連盟 常務理事・鈴木大介九段
「ありがとうございます。確かに預かって連盟の方に…」
本人に直接渡すことはかないませんでしたが、ハッピや扇子などを将棋連盟に託しました。
ベトナムの将棋ファン
「こんなに近くでプロ棋士たちを見ることができて、将棋への愛がますます大きくなりました」
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ベトナムのファンも見守る1局では「おやつ」も気になります。
今回は3種類の“ベトナムスイーツ”を用意。藤井七冠が選んだのは、フルーツと豆が入ったベトナム風ぜんざい「チェー」とオレンジジュースです。佐々木七段が選んだのは、伝統的な餅菓子「バンヤロン」でした。
昼食後には、藤井七冠が優勢と見られていましたが、熱戦が続いています。